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Xiaomi Mi 11iレビュー:Snapdragon 888とISOCELL HM2搭載した廉価版

手持ちの端末で一番つよつよなスマホが、Google TensorのPixel 6で、次いでつよつよなのがSnapdragon 865のAxon 10 Pro 5G…と、どうにも色々検証したりするには型落ちのSoC搭載モデルしか持ってないので、そこそこ新しいSnapdragon 888で安い端末を探してました。

最初は、OCNで128GBモデルが投げ売りされてるXiaomi 11T Proか、ETORENで5万円ちょいのOnePlus 9RT 5Gを候補にしてました。

が…イオシスでAランク品か未使用品のSnapdragon 888搭載機を物色してたら、グローバル版Xiaomi Mi 11iのフロスティホワイト未使用品が49800円だったので即ポチしちゃいました。スマホとしての賞味期限は切れてますが…レビューします。

スペック・仕様

Xiaomi Mi 11i(Haydn)
OSMIUI 12(Android 11ベース)
SoCSnapdragon 888 5G(Samsung 5nm)
メモリ8GB(LPDDR5)
ストレージ128/256GB(UFS 3.1)
ディスプレイ6.67インチ AMOLED
(1080×2400/60~120Hz)
サイズ163.7×76.4×7.8mm
重さ196g
バッテリー4520mAh(33W充電/QC3+/PD3.0対応)
カメラ108MP(メイン:ISOCELL HM2:1/1.52型)
8MP(超広角:IMX355:1/2.8型)
5MP(テレマクロ:ISOCELL 5E9:1/5型)
20MP(フロント:ISOCELL 3T2:1/3.4型)
インターフェースUSB Type-C(USB 2.0)
nanoSIM+nanoSIM(DSDV)
オーディオステレオスピーカー
Dolby Atmos
Hi-Res Audio(384000Hz)
接続規格IEEE802.11 a/b/g/n/ac/ax(2.4/5GHz)
Bluetooth 5.2
NFC
防水・防塵
セキュリティ側面指紋認証/顔認証
備考Xiaomi Mi 11i=Mi 11X Pro=Redmi K40 Pro+

開封・内容物

イオシスで未使用品が49800円で1点限り出ていたので即ポチしました。送料込み50440円なので11T Proの128GBよりは安いです。OCNで回線契約すれば11T Proの方が安いですが…MNP弾不足と契約云々が面倒くさいです。

パッケージは特に言うことありません。未使用品ですが…グローバル版なので箱の状態は宜しくないです。

付属品はXiaomiらしく買ったらすぐ使えるようにフィルムやケース、33Wの急速充電対応アダプターが付いてきます。

  • ACアダプター(5V3A~11V3A:最大33W)
  • USB Type-A to Cケーブル
  • USB Type-C to 3.5mm変換アダプター(DAC非搭載)
  • TPUクリアケース
  • TPU保護フィルム(貼付け済み)
  • SIMピン
  • クイックスタートガイドなどのマニュアル類

外観

フロスティホワイトのド・ストライクな落ち着いたデザインに一目惚れしました。

背面素材はガラスで、Gorilla Glass 5が採用されておりマットな質感かつ指紋が付きにくい”すりガラス”っぽい加工がされています。ややラウンドしたカーブ形状をしていて、7.8mmで薄い端末なので6.67インチながら非常に持ちやすいです。

ボタン類は正面からみて右側に集約されており、上からボリュームキー、電源キーとなってます。左側には何もなし。電源は側面指紋認証を兼ねています。

本体下部にスピーカーとマイク、USB Type-Cポート(2.0)とSIMスロット、上部にもスピーカー、赤外線ブラスターがあります。

SIMスロットは裏表にnanoSIMを装着可能で、DSDVに対応します。

重さは概ね公称値の196gに近い198.6gでした。付属のクリアケースを装着した場合は218.4gでした。

付属のケースはコネクタ部分にカバーが付いているXiaomi特有のケースです。背面はクリアでTPU特有のラバーに近い質感、側面はスモークのように霧がかった加工がされていてサラサラしています。

気に入らなければRedmi K40(Poco F3)シリーズ用のアクセサリー類が使えます。USB部分のカバーが気に入らなかったので、Poco F3向けライトブルーマットのシリコンケースを買って付けてます。値段が1000円以下で安い割に中々良いケースでした。

ソフト・ハードウェア

Android 12ベースのMIUI 13にも対応(ただし、MIUIはクs…)

Xiaomi Mi 11iはデフォルトではAndroid 11ベースのMIUI 12を搭載していましたが、アップデートでAndroid 12ベースのMIUI 13に対応してます。

中国版のMIUIではなくグローバル版なので日本語対応、Google関係も最初から使えるので普通の日本人でも使えます。

個人的に、企業としてのXiaomiが他社とバチバチに殴り合う姿勢やCEOが恋愛サーキュレーションで決算を熱唱する「官方鬼畜(公式MAD)」とかは好きですが、MIUIは大っ嫌いでクソOS(UI)だと思ってます。

クソな部分を挙げたらキリがないですが…Android 10でもないくせにサードパーティーのランチャーで、ジェスチャー操作を”基本的には”ONにできなかったり

ColorOSも裸足で逃げ出すレベルのお節介具合で、タスクキルとかメモリ周りはどっこい、ユーザー側がシステムに変更を加えようものなら(apkインストールの許可やアクセスの承認等)再三どころか、逐一「危険」とか表示されますし、アプリによっては「MIUIの最適化」が原因で色々面倒なことになります。

AOSP派な私からすると設定周りもゴチャゴチャしてて気持ち悪いです。壁紙とテーマで分かれてるのに開いてみると場所は同じっていう。別々にする意味が分からない。

開発者向けオプションの有効化にはデバイス情報からデベロッパーになる必要があるのに、開発者向けオプションは追加設定の一番下とかいう配置具合。

お節介でColor OSもしっくりはこなかったですが、MIUIと比較したらまだマシです。

プリインストールアプリは多い

キャリアスマホの中身と同じくらい汚物。(キャリア投入モデルのXiaomi機とかヤバそう)解せないのは、設定画面で任意追加ではなく最初からこの量が入っていること。これもMIUIがクソな要因の1つ。

「Xiaomi ADB/Fastboot Tools」を使ってみても良かったのですが、面倒くさかったのでいつも通り「ADB App Control」でアンインストールしました。後で初期化してブートローダーアンロックする予定なので。

MIUI特有のカスタマイズ性は豊富

独自UIのMIUIなので、AOSPベースのOSよりゴチャゴチャしてる代わりにカスタマイズ性は豊富です。

グローバルモデルなので当然、国内版のPixelシリーズと違いスクリーンショット音は普通に消せますし、流行りのメモリ増設機能もあります。

そこそこ便利なクイックボールや、ジェスチャーショートカットの割当も項目は多いです。

MIUI 13なので、ColorOSのサイドバーやXperiaのサイドセンスに似た(パクった)サイドバーが使えます。

タスク管理も昔と違って縦・横を選択できるように改善されているので、他のUIと似たような操作感に戻せます。

VoLTE対応(バンドに注意)

Rakutenとpovo2.0の物理SIMを入れてみたところ、特に設定せずともAPNが読み込まれ、VoLTEが有効化されました。

povpのデータ1日無制限プロモーションが余っていたので有効化して通信してみました。

「LTE Discovery」から通信バンドを確認するとバンド28で接続されており、発着信も問題なし。

auの主要周波数かつプラチナバンドの18(800MHz)には非対応ですが、サブのプラチナバンドと呼べる28(700MHz)でのLTE通信は可能です。

「〇〇のスペック・バンドまとめ」系の記事で、堂々とauプラチナバンド非対応と書かれてますが…どうなんでしょうね。(まぁ…B1と28しか掴まないので場合によってはキツイかもですが…)

Rakutenも確認してみると、auから血反吐を吐きながら借りてるバンド18を掴まないので、自社回線のバンド3で通信していました。

Xiaomi Mi 11iユーザーが楽天からpovo2.0以降に乗り換えても一応安心です。(技適云々は然るべき所へ)

DisplayMate A+評価のSamsungE4 AMOLED

Xiaomi Mi 11iは、Samsung製E4 6.67インチのAMOLEDディスプレイを採用しています。フラットなディスプレイで、インカメラは2.76mmの極小サイズのパンチホール型です。

HDR10+に対応、コントラスト比:5000000:1となっており、DisplayMate A+評価の高品質なディスプレイです。

私が今まで使ってきたスマホ・タブレットで、1・2を争うレベルの良品質で、Mi 11iのハードウェアで最も気に入った部分です。

ピーク時は1300nitsに達する輝度で、噛ませ犬にPixel 3を同じ程度の明るさで置いてみましたが…同じAMOLEDでも発色・明るさ共にまるで相手になりません。DisplayMate A+評価は伊達じゃないです。

60~120Hzのリフレッシュレート、タッチサンプリングレートは360Hzに対応していて、MIUI側では60・120Hzのどちらかを選択可能です。

色彩設定も自由度が高く、RGBや色温度レベルで調整可能です。

ビデオフレームを補間して滑らかに再生するMEMCやAIによるHDR補正、アップスケール補正機能もあり、ディスプレイ品質だけでなく機能性も充実しています。

WidevineはL1でした。

仕様はよく分からないが…USB PD3.0でも充電可能

付属の充電器を使う予定はないので、手持ちのUSB PD対応のACアダプターで簡易的ですが、どの程度出力されているのか確認しました。

最大20W(9V/2.22A)のUSB PD出力に対応した「Anker PowerCore Fusion 10000」でXiaomi Mi 11iを充電したところ、RT-TC5VABK読みで8.9V1.7A(16W)…と、9V2A(18W)に近い値が出力されていました。

最大30WのUSB PD(PPS)出力に対応する「Google 30W USB-C 充電器」では、RT-TC5VABK読みで8.9V2.8A(25W)…と、9V3A(27W)に近い値が出力されていました。

恐らくUSB PD3.0(PPS)出力です。USB周りの情報で私がよく参考にする「HanpenBlogさん」が、姉妹機であるRedmi K40(POCO F3)のレビューと充電仕様を調査しており、サードパーティ製の3.3V~にしか対応していないACアダプターでは、PPSネゴシエーションでも20Wで頭打ちになるようです。

内部でのやり取りは微妙な判定だと思いますが…Googleの30W充電器は、21V1.5Aか11V3AでのPPSに対応しているので、Mi 11i(Redmi K40 Pro+)でも”特定条件下”として扱われ、PPS27Wが出力されたんだと思います。(表示もMi Turbo Chargeではなく急速充電でした)

最大出力の33Wで充電する場合は純正の充電器が必要ですが、ACアダプター次第ではUSB PDでも、~27Wの実用的な速度で充電できるので、手持ちの既存品を使い回せます。

余談ですが「Activity Launcher」からセキュリティのアクティビティを覗いてみると、リバースワイヤレス充電や充電速度のブースト機能が存在していました。(ON/OFFは可能、部品を実装していないので使えない)

多分、上位モデルのMi11やMi11 Ultra向けの機能だとは思いますが…何故そのままなのか。

オーディオ

Xiaomi Mi 11iは、ハイレゾオーディオとDolby Atmosに対応しています。プリセットやイコライザーのカスタムは豊富です。

出力レイテンシー

「Audio Latency Test App」でスピーカー、「ヘッドフォンディレイテスト」でイヤホンジャックの出力レイテンシーを計測しました。(イヤホンジャックの計測には、Xiaomi Mi 11i付属のアダプターを用いて計測しています)

スピーカーではレイテンシー51ms、バッファサイズ144、イヤホンジャックでは大体20~30msの間でした。

Android端末としては普通の結果です。Dolby AtmosとMiサウンド有効時でも計測への影響は軽微でした。

ハードウェアの対応周波数

ハードウェアレベルでカスタムできる音楽プレイヤー「Neutron Player」からXiaomi Mi 11iのハードウェアを確認したところ 、デフォルト設定ではスピーカー・3.5mmイヤホンジャック出力共に、48000Hz 16bit固定でした。

ドライバー設定から、ハイレゾ出力を許可するとスピーカー・3.5mmイヤホンジャック出力共に、44100Hz~384000Hzまで選択可能になりました。

表面上は対応していても音源を再生しようとするとエラーになる、所謂「見掛けだけのスペック」では無いことを確認するため、ネイティブ384KHz24bitの音源を用いて再生テストをしたところ、どちらの出力でも問題なく再生可能でした。

ベンチマークテスト

Geekbench 5

クロスプラットフォーム対応のCPU性能とグラフィック性能をOpenCL・VulkanAPIから計測できるGeekbench 5では、シングルコア1125・マルチコア3465、OpenCLスコア4654・Vulkanスコア4503でした。

Xiaomiのスマートフォン…ということで、ベンチマークブーストの有無を確認するため、パッケージ名を原神に偽装したGeekbenchをバッテリー設定バランス・ゲームターボOFF状態で計測してみましたが、通常のものと結果は誤差範囲でした。

3DMark Wild Life Stress Test

クロスプラットフォーム対応のグラフィック性能とパフォーマンスの持続性を測るベンチマーク、Wild Life Stress Testでは最大スコア4593・最低スコア4547、バッテリー消費量は80%→70%(10%消費)、温度上昇は36℃→45℃(9℃上昇)、フレームレートは19~33fpsでした。

何かの見間違いか、私の脳が暑さで破壊されたのかと思いましたが…爆熱・失敗作と言われているSnapdragon 888搭載機ですが、Stability(安定性)は99%でStress Testでのパフォーマンスは安定しています。

ただ、Snapdragon 888は搭載機によっては安定性が劣る代わりに最大スコア5500を超える機種もあるので、GPUクロックが低めになっているかもしれません。

通常のAdreno 660は840MHzですが「Device Info」から確認してみると、608MHzとなっているのでXiaomi側が888の発熱を懸念して制限を掛けている可能性があります。

CPDT Benchmark

ストレージ速度を計測するベンチマーク、CPDT Benchmarkではシーケンシャルライト(書き込み)488.43MB/s・リード(読み込み)1.07GB/sでした。

RAMもLPDDR5が採用されており、Memory copyでは9.53GB/sと10GB/sに近い値を叩き出します。

高速なUFS 3.1規格のストレージなので、日本で4~5万円で売られているミドルレンジモデルが多く採用するUFS 2.1(2.2)とは大きな差があります。流石ハイエンドモデルです。

PCMARK for Android

Webブラウジングや2D性能など、普段使いのパフォーマンスを計測するベンチマーク、PCMARK for Androidではスコア12839でした。

Snapdragon 888搭載機としては平均的な性能です。

AnTuTu Benchmark V9.2.1

総合的なパフォーマンスを計測するベンチマーク、AnTuTu Benchmark V9.2.1では、3回の計測で最大スコア801958、最低スコア767950、平均スコア781587でした。

バッテリー消費量は最大6%、温度上昇は最大11℃で大凡45℃前後で頭打ちになるようです。

3DMarkや後述するゲーム性能でも45℃前後が最大値であるため、厳密には意図的に45℃を超えないように制限しているみたいです。

ゲーム性能

ベンチマークテストの結果が良くても、実ゲームだとパフォーマンスが発揮できないAndroid機が増えてきているので、XiaomiやmiHoYoなどの大手企業も採用している「WeTest PerfDog」を用いて実動作を計測します。

今までは「scrcpy+MSI Afterburner」と「GLTools」を使ってfpsを簡易的に取得していましたが、独自OS(UI)では相性が出たり、Root化するためのブートローダーアンロックに時間が掛かるので「WeTest PerfDog」も導入しました。

Xiaomi Mi 11i側はゲームターボON、バッテリーモードパフォーマンス、ゲームモードパフォーマンスでテストしています。

プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat.初音ミク

推奨スペックがSnapdragon 835+RAM4GBと比較的軽めな中量級タイトルのプロセカでは、MV設定3DMV+高品質(120fps)の「限りなく灰色へ」で、全体での平均82.2fps、バッテリー温度平均44.4℃

MV設定軽量+標準(120fps)の「マシンガンポエムドール」で、全体での平均110.7fps、バッテリー温度平均42.1℃でした。

負荷の軽いMV設定軽量+標準は、全体での平均fpsは110.7fpsですが楽曲プレイ中は終始120fpsに張り付いており、実機での動作はとても滑らかでした。

一方でMV設定3DMV+高品質では、滑り出しはバッテリー温度が低いこともあって120fps近く出ていましたが、温度上昇に伴い90fps前後に推移、全体でバッテリー温度平均44.4℃ですが、45℃より上昇していないことを考慮するとMIUI側の制御によってパフォーマンスが制限されているように見受けられます。

「Tell Your World」のような、3DMVでは軽めの楽曲でもバッテリー温度が低い状態では120fpsに張り付きますが、45℃を超えた段階で制限が掛かり80~90fps前後で動作するようになります。

実機では60fps以上出ているので、動作に問題はないですが…プロセカ程度の負荷でもSnapdragon 888は高性能な分熱を持ち、Mi 11iが薄く冷却設計がやや弱い端末のため、MIUIの温度管理のシビア具合に拍車をかけています。

そこそこのVC(ベイパーチャンバー)面積と放熱シートを備えるので、悪くはないはずですが…888を御するだけの冷却性能ではないと思います。

原神

推奨スペックにSnapdragon 845+RAM4GBが要求されるモバイル向け最重量級タイトルの原神では、最高画質60fps設定にて全体での平均37.5fps、バッテリー温度平均43.7℃でした。

プロセカと傾向は同じで、バッテリー温度が低い状態ではSnapdragon 888搭載機として高いfpsを出しますが…

45℃程度で制限が掛かり30~40fps前後でしか動作しません。45℃を超えないようにパフォーマンス制限をするので温度上昇しないのも同じです。

平均30fpsを超える動作ではあるので、遊べないことはないですが…1世代前のSnapdragon 865に実動作では大きく劣る結果です。

厄介なことに、発熱するとはいえパフォーマンスモードで動作させないと…それはそれで最大性能が出ないという制限が掛かります。で、パフォーマンスモードで動作させると発熱するため45℃程度でスロットリング制御が掛かり、結局パフォーマンスが低下するというある種「MIUIのジレンマ」に陥ります。

余談ですが…「WeTest PerfDog」を用いて計測している海外レビュアーのGolden Reviewer=サンが、Snapdragon 8 Gen 1のPOCO F4 GT(Redmi K50G)とSnapdragon 870のPOCO F3(Redmi K40)で比べた場合でも、F4 GTが38.5fps、F3が46.5fpsという結果であるため、丁度真ん中に位置するSnapdragon 888のMi 11iがこの結果なのも合点がいきます。

BlackShark以外で、MIUIベースかつ発熱のしやすいSnapdragon搭載のXiaomi機は、全然原神には向いていないようです。テストした時期が例年より暑い2022/6/25ということを考慮しても、あまり良い結果とは言えません。

カメラ

ハードウェア

「Device Info」からXiaomi Mi 11iのセンサーを確認したところ、以下のセンサーが使われているみたいです。

カメラセンサー
108MP 広角(f/1.75)Samsung s5khm2
(ISOCELL HM2:1/1.52インチ)
8MP 超広角(f/2.2)Sony imx355
(IMX355:1/2.8 or 1/4インチ※公式データなし)
5MP テレマクロ(f/2.4)Samsung s5k5e9
(ISOCELL 5E9:1/5インチ)
20MP フロント(f/2.45)Samsung s5k3t2
(ISOCELL 3T2:1/3.4インチ)

Samsung製のイメージセンサーを多く採用しているみたいです。

ソフトウェア

カメラのソフトウェアはXiaomiらしく多機能。シャッター音も当然の如く無効化できます。

レイアウトや色彩、サウンドもカスタマイズ可能です。

倍率は超広角0.6から最大10倍望遠まで対応、マクロはメニューから撮影可能。動画は4Kまでは60fps、8Kは30fpsまで対応、プロ(マニュアル)モードではRAWやフォーカスピーキング機能も使えます。

カメラ:普通に綺麗、無難に使える

1/1.52インチ「ISOCELL HM2」なのでノイズが少なく、K40シリーズではカメラ性能を強化したモデルだけあって中々悪くない写りです。多分、光量の多い風景写真とかであれば十分な撮影能力は有していると思います。

近年ではミドル帯でも採用されているセンサーですが、やはりSoCのISP性能は雲泥の差なので、695や732Gより888を採用するMi 11iの方が上手くセンサーのポテンシャルを引き出せると思います。

低照度では、夜景モードで処理がしっかり機能すれば「中々」って感じの写りになることもあります。

ポートレートはソフトウェア的にボカしてるだけですが、結構綺麗。スーパーマクロでかなり寄って撮影可能で、ロー~ミドルクラスのマクロカメラより圧倒的にマシで見れる写りです。

望遠性能は、2~5倍程度までなら実用範囲内です。5MPのテレマクロが望遠カメラも担うので7~10倍は少し厳しい印象。

特化機ではないので、めちゃくちゃ綺麗って程ではないですが…普通に綺麗、無難に使えるだけのカメラだとは思います。

まとめ:ハードウェアの完成度は高い。ソフトウェアは…

良い悪い
・マットで落ち着きのあるデザイン
・指紋が付きにくい背面加工
・6.67インチ・ハイエンドモデルながら7.8mmとやや薄型
・認証精度・速度の良い側面指紋認証、顔認証
・DisplayMate A+評価の120Hzに対応するSamsungE4 AMOLED
・フラットディスプレイ、2.76mm極小パンチホール
・USB PD3.0~27W(PPS)・Mi Turbo Charge 33W対応
・クリアで聞き取りやすい、バランスの取れたデュアルスピーカー搭載
・ハイレゾオーディオとDolby Atmosに対応
・高速なUFS 3.1規格のストレージ&LPDDR5メモリを採用
・スクショ・カメラ音を無効化できる
・108MP、1/1.52インチセンサー「ISOCELL HM2」
・相変わらず癖が強すぎる&使いにくいMIUI(シャオミが悪いんだよ)
・薄型で冷却設計はやや弱くSnapdragon 888なので発熱は比較的大きい
・電源・温度周りの管理がシビアで、45℃を超えないように性能制限
・発熱するパフォーマンスモードにしないと最大性能をゲームなどでは発揮しない
・UFS 3.1の読み書きが高速なストレージを搭載しておきながら、USB 2.0

USB 2.0と速度の遅い2.0なのにmicroSDカードスロットが無いくらいしか、ケチのつけようがないくらいXiaomi Mi 11i(Redmi K40 Pro+)のハードウェア面での完成度は高いです。

特にディスプレイの品質と背面デザインは満足度が高く、一目惚れしたフロスティホワイトなのでとても気に入りました。

精度・速度の良い生体認証やVoLET対応、デュアルスピーカーにハイレゾとDolby Atmosにも対応…と、普段遣いを左右する部分もカタログスペックで終わらず、しっかり作られています。(シャオミは悪くないよ)

勿論、ワイヤレス充電もあれば便利でしたが…Mi11との差別化や準ハイエンドモデルとしてのコスト削減の兼ね合いもあると思うのと、承知の上で買ったので不満ではないです。…そのハードウェアの完成度に対して、ソフトウェアであるMIUIが相変わらず癖が強く、使いにくいので完成度・魅力が半減します。(シャオミが悪いんだよ)

ベンチマークブーストは行っていないようですが、電源・温度周りの管理がシビアで、ベンチマークテスト・ゲーム性能それぞれで不自然な程「45℃前後で温度上昇が収まる(止まる)」ため、温度上昇を抑えるスロットリング制御なのか意図的に45℃を超えないように性能制限がかかっています。

基本的なパフォーマンスに問題はなく、通常用途では120Hzディスプレイも相まってとても快適に動作しますが…高負荷な用途ではSnapdragon 888のポテンシャルを最大限活かせているとは言えません。

全体的に「すごく良いのにちょっと惜しい、あと一歩足りない」という印象で、Xiaomiらしい詰めの甘さとMIUIの出来の悪さが際立つ端末です。

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