身内に渡したRedmi 12 5Gの物理4GBメモリ+MIUIのタスクキル☆ふぁっきゅーな環境が、通知関連で支障をきたし始めて身内から「ちょっとどうにかしてくれ」と言われ、Snapdragon 4 Gen 2のGPU性能を再計測するついでに、Android 14ベースのcrDroidを入れたので記事に残します。
準備・使ったもの
いつものAndroidをイジる際と同じです。adb/fastboot環境は構築されている&ブートローダーアンロックやroot化関連に、ある程度慣れてる人が読んでいることを前提に進めます。焼いた個体はau版(TMWJPKD:4/128GB)のRedmi 12 5Gです。
- crDroid for Redmi 12 5G(crDroidAndroid-14.0-20240716-sky-v10.6)
- OrangeFox-Unofficial-sky_22_10_2023
- BiTGApps-arm64-14.0.0-v3.6-mourya
- sky_jp_kd_global_images_V14.0.2.0.TMWJPKD_13.0(au版の初期ROMに戻す場合)
インストール
Redmi 12 5G/POCO M6 Pro 5G(sky)を(adb reboot bootloader等で)Fastbootモードにて起動し、adb環境(PC)とUSBデバッグ接続。
”fastboot flash recovery”でOrangeFox(リカバリー)を焼いて下さい。
普段のfastboot bootコマンドだとリカバリーが立ち上がらず、Fastbootしか起動しない状態になります(このため、一度au版のROMを焼き直してます)。”fastboot reboot recovery”でリカバリーへ再起動。
OrangeFox(リカバリー)で再起動後、メニュー内の”ADB&sideload”を実行し、PC側から”adb sideload +(ROMのパス)”コマンドでcrDroid(本体)のインストールを開始。
adb sideloadでROMのインストール完了後、再起動はせずにOrangeFoxのゴミ箱っぽいアイコンから、TWRPなどでの導入と同様にデータのフォーマットを実行。初期化後にOrangeFox(リカバリー)へ再度、再起動させて下さい。
(多分)この場合、MIUI・HyperOSのリカバリーで何故か起動しちゃうと思うので、もう一度上記のコマンドを叩いてOrangeFoxに入り直して下さい。
OrangeFox起動後、ROMのインストールと同様に”ADB&sideload”でBiTGAppsを入れれば、crDroidの導入は完了です。
システムへ再起動すれば、見慣れたいつものcrDroidが起動します。リカバリーの導入以外は従来と同じで簡単です。
使ってみる
基本的に従来通りの内容でカスタムROM関係を漁ったり、私の記事を幾つか読んだ方には見慣れたcrDroidです。
カメラはLineageOSのものが入ってます。身内は写真をあまり撮らないとはいえ、最低限でGCam(BSG 9.2)を入れました。
crDroidの設定やWi-Fiタイルの分離もいつも通りで使いやすいです。ドコモ回線のSIMを入れて4G通信とVoLTEも問題無しでした。
30~90Hz駆動可能、バッテリーの%を指定した充電コントロールにも対応してます。
(他に目立った機能追加は)ないです。Redmi 12 5Gらしいしょっぱい内容です…。
GPU性能の再計測と簡単なベンチマーク
未計測なままのSnapdragon 4 Gen 2(Adreno 613)のGPUデータ再計測が主なので、かなり簡易的です。
Geekbench 6の値は外部冷却&クロック最大値でも通常時と大差無く、GPU性能は長くなるので340/605/955MHzの3点だけ測定しました。
内部的に詳しくは分からないのですが…MIUIからcrDroidに変えても、メモリ4GBなRedmi 12 5G(もしくは制御側?)のタスクキルは強めで、画面分割でScene+3DMarkを同時にメインタスクで起動していないと、Sceneが強制終了されてしまいました。(なので分割)
955MHz時で149(4.31W)、605MHz時で96(3.61W)、340MHz時で58(2.66W)と…GPU性能は「悲惨」としか言いようがないです。
RealSR-NCNN(GPU)とWild Lite(非Extreme)の結果からHelio G85以下で、2世代前のSnapdragon 480やDimensity 700・6020に到底太刀打ちできないのは分かっていましたが…。流石はsocpk.com内で下から3番目のGPUです。電子ゴミとしての格が違います。
ようやくデータの再計測ができたので、Wild Life Extremeでの電力効率曲線・エネルギー効率をローエンドからハイエンドまで並べてみると、やっぱりSnapdragon 4 Gen 2の曲線は終わってます。割り切った使い方以外では、なるべく選択したくないのが正直なところ。
同じ4WでGPU性能のエネルギー効率・消費電力あたりの仕事量を比較してしまうと、最も優秀なSnapdragon 8 Gen 3(真我GT6:2518)との差は16.89(約17倍)。個人的にはあんまり重視してないですが、ピークスコア同士だと4887:149なのでざっくり約33倍です。
Snapdragon 4 Gen 1の後継なのにHexagonをボッシュートされ、GPU性能も終わってる4 Gen 2ちゃんと姉妹の4s Gen 2ちゃんに救いはないんですかね…。命名規則から逸脱した2.3GHz版の4 Gen 2(AcE)もGPU性能は同じっぽいので、4G2系は見捨てられたと見るべきか…。
あとがき
元々CPU性能は普通に使える程度のSnapdragon 4 Gen 2(A78+A55)に、そこそこ速度の速いUFS 2.2、軽いcrDroidなので相変わらず思ってるよりはサクサク動作して、MIUIからcrDroidにしたことでLINEなどの通知は気持ち、来やすくなった気がしないでもないです。
通話・メール、ブラウザをSnapdragon 695クラスで動作させるための普段使い向けとして、親世代とか爺様や婆様の「身内に使ってもらう割り切り用」には、crDroid化したRedmi 12 5Gはそこそこ良さげですが、それ以外の使い道は結局…思い付かなかったのがSkyへの結論。
crDroid化する過程でRedmi 12 5G/POCO M6 Pro 5G(sky)向けっぽい「Evolution X」も見っけましたが、多分crDroidとそんなに変わらず、MIUI・HyperOS比での動作改善は限定的になりそうです。4/128・8/256じゃなくて、6/128GB辺りがローエンドには丁度良いんですがね…。
コメント
4 Gen 2は本当にじいさんばあさん専用な気しかしません。
4s Gen 2 とかじいさんばあさんでもLINE使うからモッサリしているとクレーム来そう…
しかしHyperOS、メモリ12GBでもタスクキルがかなりキツく感じます。
4GBだと尚更酷そうですね…
8GB以上のNote 13 ProとかK60系だと、HyperOSでもタスクをロックする項目があったのでマシだったんですがね…。地力の差かも…?
D700(6020)とかHelio G99と普段使いは大差ないので、Helio G85とか選ぶよりはマシな選択肢…ということで。(4sG2ちゃんは知らん)
POCOF6Proの上位モデルのk70Proが6.9万円を国外に売ったら覇権取れてたんでは?
スペックはSnapdragon8Gen3中の最安値?
どうでしょうね…(何故Redmi 12の記事でその話なのかはさておき)
カスタムROMを焼くとeSIMが使えなくなり、シングルSIM仕様になってしまうのが残念な気がします。
gapps焼くとSIMマネージャーエラー吐くからその辺が怪しいとおもってます
将来のMagiskモジュールに期待ですね