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OnePlus SUPERVOOC 100W デュアルポート充電器(VCBAUACH)レビュー:万能に近い

一加 SUPERVOOC 100W 双口超级闪充充电器こと、OnePlus SUPERVOOC 100W デュアルポートスーパーフラッシュ充電器を、OnePlus Nord 3 5Gや今後増えると思う一加端末向けに購入したので軽くレビューします。

スペック・仕様

一加 SUPERVOOC 100W 双口超级闪充充电器(VCBAUACH)
サイズ62.5×61×31mm
重さ177g
インターフェースUSB Type-C×1
USB Type-A×1
USB Type-C5V3A/11V9.1A/20V5A:最大100W
PDO・5V3A/9V3A/12V3A/15V3A/20V3.25A/3.3-21V3A(PPS):最大65W
USB Type-A5V3A/11V9.1A/12V2.5A:最大100W
備考OPPO SUPERVOOC 100W 双口超级闪充充电器のリネーム品(もしくはリネーム元?)
どちらも仕様や型番(VCBAUACH)は共通でほぼ色違い
※入力:100-240V・50/60Hz 2.5A/出力:単ポート時最大100W(多分日本でも100W可)
(スペック参考元:opposhop.cn)

開封・内容物

AliExpressの「OnePlus 認定店」らしいセラーから購入。迅速配送で5日程度で届きました。京東(JD)とかでも売ってますし、JDだと一加旗艦店から日本配送も可能っぽいです。

赤と白の配色がされた、いかにも”OnePlus”といったパッケージです。

中身は一加 SUPERVOOC 100W 双口超级闪充充电器本体とUSB Type-C to Cケーブル、マニュアル類(内箱の中の中…)のシンプルな構成。

パッケージ内容
・一加 SUPERVOOC 100W 双口超级闪充充电器
・USB Type-C to Cケーブル(USB 2.0/10A)
・マニュアル

外観

白をベースにSUPERVOOCのロゴやUSBポートなど、所々で赤が取り入れられ、側面はストライプのような斜め線の加工がされています。加工特有のシルキーな触り心地で無駄に触りたくなる謎の中毒性があります。

折りたたみのプラグ部分は中国向けのままなので、日本のコンセントにぶっさせます。安物と違いグラつきがなくしっかりしていて、開くときも1回抵抗があって「バチン」ではなく「シャコッ」って感じです。

重さは174.2gでした。分解記事を読むと中身がそれなり故の重さという印象も持ちます。

サイズ感としては手持ちのXiaomi 120W(MDY-14-ED)より一回り大きい程度で、大き(小さ)すぎない標準的なサイズ感だと思います。大ざっぱですが…ラナ製ドロイド君(スタンダードエディション)に近いイメージ。

充電規格・出力の確認

26V6Aまで計測可能なAVHzY C3(YK-003C/XB001C)を使って、一加 SUPERVOOC 100W 双口超级闪充充电器(VCBAUACH)の対応している充電規格・出力などを確認します。長いので型番のVCBAUACHで統一します。

VCBAUACHのUSB Type-Cポートが対応している急速充電規格とPDOは以下の通りです。

USB Type-Cポート
急速充電規格
・USB Battery Charge DCP
・OPPO VOOC/OnePlus Dash Charge/Warp Charge
・OPPO SUPERVOOC
・Qualcomm Quick charge 2.0(9V/12V)
・Qualcomm Quick charge 3.0(3.6-12V)
・Qualcomm Quick charge 4+
・USB Power Delivery 65W(PPS:63W)
PDO(USB PDの出力系統)
・5V3A(Fixed)
・9V3A(Fixed)
・12V3A(Fixed)
・15V3A(Fixed)
・20V3.25A(Fixed)
・3.3-21V3A(PPS)

VCBAUACHのType-CポートはOPPOの公称スペック通り、OPPO(realme/OnePlus)のVOOC系とQC 2.0/3.0(一応QC 4+)、USB PD 65W(PPS 63W)の出力が可能のようです。PDOは充電器の表記通りでした。

USB Type-CポートでUSB以外の急速充電規格に対応しているため、厳密にはType-Cの仕様に違反しており純粋なUSB充電器ではありません(…そりゃそうじゃ)。把握して使う分には実害はほぼありません。

リストに無いUSB BC(DCP)はそもそも対応していないようで、低出力を要求するイヤホンなどをType-C側で充電できませんでした。Type-A側であればUSB BC(DCP)で通電(充電)可能のようです。

【追記】AVHzY C3(YK-003)だと検出できないだけで、WITRN C5では検出可能かつDCPで低出力可能でした。

USB Type-Aポートが対応している急速充電規格は以下の通りです。

USB Type-Aポート
急速充電規格
・OPPO VOOC/OnePlus Dash Charge/Warp Charge
・OPPO SUPERVOOC
・Qualcomm Quick charge 2.0(9V/12V)
・Qualcomm Quick charge 3.0(3.6-12V)

買う前に読んだchongdiantou.comの記事だと、POWER-Z KM003CでApple 2.4Aを検出している変わりにC3と違ってQC系を検出していないので、USB Power Meter(USBテスター)次第で変わります。

2ポート出力時(USB Type-Cポート)
急速充電規格
・OPPO VOOC/OnePlus Dash Charge/Warp Charge
・OPPO SUPERVOOC
・Qualcomm Quick charge 2.0(9V/12V)
・Qualcomm Quick charge 3.0(3.6-12V)
・Qualcomm Quick charge 4+
・USB Power Delivery(PPS:45W)
合計100W(2ポート)
【USB Type-C】
SUPERVOOC(最大50W)
USB Power Delivery(最大45W)
【USB Type-A】
SUPERVOOC(最大50W)

2ポートを同時に使用した場合、VCBAUACHのType-CポートはSUPERVOOCが50W、PD65Wが45Wに低下します。Type-C側にPD対応端末、A側にOPPO(realme/OnePlus)の端末で利用するのがベターです。

AVHzY C3のeMarker読み取り機能で、VCBAUACH付属の10A対応のType-Cケーブルを読み出すとちゃんとeMarkerが搭載されており、製造元はOPPO、供給と伝送能力は30V5A・USB 2.0に対応するようです。

宝の持ち腐れになりますが、3A以上流せるPD(PPS)やQC対応のType-Cケーブルとしても使えます。

充電してみる

OnePlus Nord 3 5G(≒OnePlus Ace 2V)

最大80WのSUPERVOOC(80W 超级闪充)に対応するOnePlus Nord 3 5GをType-Cポートで充電したところ、約50W程度が供給されていました。Type-A側も単体時は最大で100W出力が可能なので同じ挙動です。

AVHzY C3とSHZUKU TOOLBOXで簡易計測してみると、最大で約60W程度が出力されており、バッテリー残量5%から95%までSUPERVOOCで充電した場合、所要時間は27分程度でした。

SUPERVOOCはSUPERVOOCでも、SUPERVOOC 2.0(65W)なのかSUPERVOOC(80W 超级闪充)なのかって奴ですが、OnePlus Nord 3 5GのベースモデルであるOnePlus Ace 2Vは、明確に80W 超级闪充対応と記載されているので、最大出力では無いですが80WのSUPERVOOC(80W 超级闪充)のハズです。

OnePlus Nord 3 5GはLuckyTool含めてSUPERVOOCで充電されていると言うものの、AVHzY C3がSUPERVOOCを2.0までしか恐らく知らないので、80W 超级闪充だとプロトコルが不明(かPD3.0-Fixed)でした。

OnePlus 12

最大100WのSUPERVOOC(100W 超级闪充)に対応するOnePlus 12をType-Aポートで充電したところ、最大で60W前後が供給されていました。VCBAUACHなら100-240V地域での100W出力も問題無いです。

AVHzY C3(YK-003C)とSHZUKU TOOLBOXで簡易計測してみると、バッテリー残量5%から95%まで充電した場合、所要時間は約21分でした。大容量な5400mAhを30分掛からず回復できるのはとても快適です。

Google Pixel 6

USB PD21W(PPS)に対応するPixel 6をType-Cポートで充電したところ、USB PD 3.0(PPS)のネゴシエーションがされて18W前後が供給されていました。

Redmi Note 12 Turbo(≒POCO F5)

QC 3.0を出力可能なType-Aポートで、QC 4/QC 3.0/ QC 2.0に対応するRedmi Note 12 Turboを充電したところ、QC 3.0が有効になり13W前後が供給されていました。

Redmi K60 Ultra(≒Xiaomi 13T Pro)

USB PD 2.0/PD 3.0に対応するRedmi K60 Ultraを充電したところ、USB PD 3.0(PPS)のネゴシエーションがされて25W前後が供給されていました。

K60(至尊版)は多分、Redmi K40シリーズ同様に25W前後のPD(PPS)に対応しているのかもしれません。Xiaomi 13TシリーズもPD(PPS)で25W(27W?)程度を供給可能っぽいので、この挙動でも納得できます。

POCO F4 GT(≒Redmi K50G)

QC 3.0やUSB PD(PPS)で50W以上に対応しているPOCO F4 GTをType-Cポートで充電したところ、USB PD 3.0(PPS)のネゴシエーションがされ、55W前後が供給されていました。

Legion Y700(2023)

VCBAUACHから遅れて、記事作成途中にやってきたLegion Y700(2023)をType-Cポートで充電したところ、QC 3.0が出力されて”TURBO-CHARGE”が有効になり、10W前後が供給されていました。

おまけ:汎用USBケーブルの場合

付属のType-CケーブルやOnePlus端末に付いてくる赤いType-Aケーブル以外が気になったので、20V5A=100W対応のAnker PowerLine II USB-C&USB-C 3.1(Gen2)と、サンワサプライ 500-USB053-1で動作を確認。

ちなみにどちらもUSB-IF認証品

POCO F4 GT(≒Redmi K50G)

VCBAUACH+Anker PowerLine IIの組み合わせで、POCO F4 GTをType-Cポートで充電したところ、USB PD 3.0(PPS)のネゴシエーションがされ、55W前後が供給されていました。

プロトコル検出の時点でVCBAUACHはPD65Wに対応していたため、汎用品のType-CケーブルでただのUSB PD充電器として動作するのは自然です。仮に純正ケーブルが断線しても間に合せには十分使えます。

OnePlus Nord 3 5G(≒OnePlus Ace 2V)

VCBAUACH+Anker PowerLine IIの組み合わせで、OnePlus Nord 3 5GをType-Cポートで充電したところ、 一度VOOC/DASHでやり取りし、Nord 3 5GがSUPERVOOCを要求して25W前後が供給されていました。

AVHzY C3がSUPERVOOCを2.0までなら恐らく知っているので、出力の低いSUPERVOOCやVOOC/DASH/WARPは認識できます。ただ、純正ケーブルじゃないのでNord 3 5Gだと25W程度しか出力されません。

Redmi Note 12 Turbo(≒POCO F5)

VCBAUACH+500-USB053-1の組み合わせで、Redmi Note 12 Turboを充電したところ、QC 3.0が有効になり13W前後が供給されていました。Type-A側もCに近い挙動で”ほぼ”ただのQC充電器と化します。

まとめ:ほぼ1台完結で、買って良かった充電器

良い悪い
・シルキーな触り心地のストライプな加工
・2ポートの100W充電器で標準的なサイズ感と重量
・Type-C・AポートどちらもSUPERVOOC 100W出力可
・万能なUSB PDで65W(PPS 63W)・QCでも30W出力可
・2ポート時も50W(PD45W)+50W(VOOC)合計100W対応
・汎用USBケーブルでも最大65Wの必要十分な出力
・SUPERVOOC以外にも対応した10Aケーブル付属
・中華通販では敷居の低いAliExpressでも買える(重要)
・2ポート時は50W(PD45W)+50W(VOOC)の合計100W固定

VCBAUACHは冒頭で書いた通り、USB PDだと出力が低く充電に1時間以上も掛かって遅い、OnePlus Nord 3 5Gのために今後OnePlus端末が増える(だろうと)見込んで渋々、Y700のついでに買った存在でした。

…届いていざ使ってみると、想像以上に満足度が高く(良さを分からされて)、買って良かった充電器になってしまいました。単ポートのSUPERVOOC 100Wは言うまでも無く快適で、Nord 3 5Gを5→95%まで27分で回復可能。

特筆すべきはOPPO(realme/OnePlus)のVOOC系に対応しつつ、PD 65W(PPS 63W)とQCに対応している点。わりと希少な存在で、私が勝手に「USB充電・独自規格のジレンマ」と呼んでいる事象に対抗できます。

VOOC系はサードパーティのACアダプターでは殆ど対応しておらず、かと言ってOPPO端末のためだけにVOOC対応のアダプターを用意すると、それ専用と化して他の端末で使い勝手が悪いという。

VCBAUACHならPD対応機はType-Cで45W、OPPO系はType-Aで50Wの同時充電も可能で、単ポート最大65WのPDも可なので殆どのメーカーのPC/スマホ/タブレットに対応可能。古い端末もQC 2.0/3.0で行けます。強い。

…強いて粗探しすると、中国向けなので中華通販の利用が必須(あとPSE諸々)、2ポート時の配分がもう少し自由度がある(例C側:PD65+A側:35Wとか)と、完璧で究極の万能な充電器と言えたのに…ってくらいでしょうか。

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