Evolution X(GSI)をRedmi Note 12 Turboに焼く

ArrowOSからの焼き変えで、私が気に入っているカスタムROMの1つ「Evolution X」のGSIをRedmi Note 12 Turboに焼きました。

いつもの

ArrowOSを焼いたときと同じ＆散々GSIのインストールについては書いて、定期的に読んでくださる方も飽きたと思うので省略。

Redmi Note 12 Turboでは”fastboot delete-logical-partition product_a(b)”で論理パーティションをワイプすることに気を付ければいつもと同じです。

使用したEvolution XのGSIは、Evolution X 7.8 v2023.04.17のスリムビルドを焼きました。もし参考にされる場合は前のVerだとsuがMagiskと被って”異常な状態”になるので、削除済みのX7.8(4/17)を焼いて下さい。

使ってみる

Pixel Experienceベースの使い勝手と余計なアプリがないシンプルさ、crDroid並のカスタマイズ性を備えたいつもの使いやすいEvolution Xです。

ホームは使いにくいでお馴染みのPixel Launcher。Nova Launcherに即変えました。

カメラはLineageOSのものが入ってます。GCamは8.4/8.7を入れてみましたが、Redmi Note 12 Turbo+Evolution Xだとクラッシュして使い物になりませんでした。AOSP標準よりはLineageOSの方がマシです。

Phh Treble Settings対応は勿論、crDroidやricedroid並にカスタマイズが豊富な”The Evolver”も健在。殆どの設定は日本語化されているので使いやすいです。

顔＆指紋認証両対応、セキュリティもGSIとしては新しめの2023/4/5が適用されてます。

その他

ArrowOS-13.0で、2.59GHzまで動作していたSnapdragon 7+ Gen 2のCortex-X2は、Evolution X 7.8(GSI)だと2.24GHzまで低下しやがりました。

MIUI ROM内のvendor_boot.img or KonaBessで生成した、Snapdragon 8+ Gen 1もどきのimgを焼くと数分だけ元のクロックで動作しましたが…再現性は不明瞭。

ついでに動作しないと思っていたKonaBess 0.19では、Snapdragon 7+ Gen 2がSnapdragon 8(+) Gen 1として認識されます。vendor_bootもどきの生成も可能。クロックの適用は不可。

0.21はサポートに追加されましたが、まだ動作不安定で、25MHz追加して様子見すらできませんでした。

ベンチマークテスト

いつも通りFDE.AI-docsとGPU Turbo Boost、Disable FUSE storage Layerガー(以下略)。

上述の通り、vendor_boot.imgを焼くと一時的にCortex-X2のクロックが2.91GHzに戻ったので、Geekbench 6とPCMarkは高スコアになりました。AnTuTuはArrowOS-13.0の時と大差無し。

たまたま2.91GHzに戻った場合ではAnTuTuもMIUI 14並のスコアが出ました。極稀にしか2.91GHzに戻りませんが…。

CPDT Benchmarkを3回連続で計測してみると、MIUI 14やArrowOS-13.0よりも高速な結果になりました。

UFS 3.1とLPDDR5相応か平均より少し上の結果が出ているので、メモリ自体や選別落ち(予想)が原因ではなく速度が遅かったのは、MIUIとRedmi Note 12 Turbo固有の事象なのがほぼ確定しました。

3DMark Wild Life Stress TestもArrowOS-13.0同様に、Evolution X 7.8(GSI)でもMIUI 14と遜色ない結果でした。

あとがき

Cortex-X2が2.24GHzまで低下しやがったこと以外は何も不満がなく、裏でLineageベース系のGSIを焼いた場合と違い、Force FPSが”Don’t force”だと画面が数秒で落ちるといったこともなく、初期ROMだったかの様に快適です。

euROMとMiuiTNのMIUI系以外、しばらくカスタムROMに望みはなさそうなのでEvolution X 7.8のGSIを当面の間は、Redmi Note 12 TurboのメインROMとして繋ぎで使おうと思います。(officialでEvolution XのカスタムROMが出たので、わざわざGSIにする必要性は薄いです)