OnePlus 13レビュー:待望の「Oryon」で飛躍的な進化を遂げた、Snapdragon 8 Eliteの性能・電力効率をテスト

Snapdragon 8 Elite搭載かつブートローダーアンロックに寛容な、OnePlusの新フラッグシップ「OnePlus 13」を購入しました。

次代を担う「Snapdragon8 Elite」のSoC部分やゲーム性能、電力効率といった部分にフォーカスしていつも通りレビューします。

OnePlus 13

スペック・仕様

OnePlus 13/一加13(PJZ110)
OS ColorOS 15(Android 15ベース)
SoC Snapdragon 8 Elite(TSMC 3nm N3E)
メモリ 12/16/24GB(LPDDR5X)
ストレージ 256/512GB/1TB(UFS 4.0)
ディスプレイ 6.82インチ OLED
(3168×1440/最大120Hz/8T LTPO)
サイズ・重量 ガラス:162.9×76.5×8.5mm/213g
レザー:162.9×76.5×8.9mm/210g
バッテリー 容量:6000mAh(デュアルセル3000mAh×2構成)
プロトコル:SuperVOOC 100W・AirVOOC 50W/UFCS 100W
カメラ 50MP(メイン:Sony LYT-808 1/1.4型)
50MP(超広角:Samsung ISOCELL JN5 1/2.75型)
50MP(3倍望遠:Sony LYT-600 1/1.95型)※¹
32MP(フロント:Sony IMX615 1/2.74型)
インターフェース USB Type-C(USB 3.2 Gen 1/5Gbps)
nanoSIM×2
オーディオ ステレオスピーカー
コーデック:LHDC/LDAC/apt X(Adaptive/HD)/AAC/SBC
接続規格 Wi-Fi 7/Bluetooth 5.4/NFC
防水・防塵 IP68・69
生体認証 超音波式指紋認証/顔認証※²
その他 ・2024年10月31日に発表された、シリーズ13代目となるモデル
・※¹:三重屈折構造(従来のペリスコープ”L型”から、複数回屈折させるプリズム”W型”に変更)
・※²:Goodix製3Dシングルポイント超音波指紋センサー
・参考元:oneplus.com/微机分WekiHomeサン/爱搞机サン

開封・内容物

公式発表後に天猫(一加官方旗艦店)で、白の12/256GBを送料とか諸々込みで約11万円にて購入。

京東で購入する予定でしたが、白の12/256GBが当日売り切れ&淘宝網でついでに買う物があったので、到着がちょっと遅いけど淘宝網で妥協しました。(11/2発送→11/4倉庫→11/10日本着→11/13到着なのでかなり遅い…)

内容物はいつも通り、ケースやACアダプターなど一式が揃った買ってすぐに使える「中華スターターセット」です。

パッケージ内容
・OnePlus 13
・ACアダプター
・USB Type-A to Cケーブル
・保護ケース
・画面保護フィルム(貼り付け済み)
・SIMピン
・マニュアル類

OnePlus 13の各カラバリに付属するケースにはケース側にもHasselbladのロゴがあり、カメラサークル部分の外側に監修・コラボしたカメラメーカーのロゴを配置した場合に、ケース装着で隠れてしまうことの対策がされています。

hiro
hiro

白露晨曦には半透明な白っぽいケースが付属していて、サードパーティ製を購入しなくても十分な質とフィット感なクオリティのケースです。(まぁ…使うの勿体なくて魔护卫のケース買ったんですけどね…)

デザイン・外観

ガラス版の白露晨曦(ホワイト)を選択。Xiaomi Mi 11i(Redmi K40系)以来、久々にOnePlus 13のホワイトは個人的な「デザインすきセンサー」にド・ストライクなデザインです。

背面にはアンチグレア加工のシルクAGガラスを採用しており、非光沢でサラサラとした手触りかつ指紋や反射が目立ちにくくなっています。アルミ合金製のフレームやカメラ・ロゴの装飾部分などは光沢感のあるシルバーです。

OnePlus 13のデザインはOnePlus 12とOnePlus Ace 3 Proを融合させて、良い部分を調和させつつも上品さを更に昇華させたようなイメージです。

OnePlus 12の時計風なタイムデザインも良かったものの、フレームと円形カメラが一体となって見える部分のパーツ周りで少し問題もあったため、OnePlus 13の「破晓」设计デイブレイクデザインで(パーツ的にも)シンプルなデザインに置き換わったのは良い変化だと思います。

背面・ディスプレイ側どちらも四辺が僅かにラウンドしたカーブ形状を採用しており、特にディスプレイ側はOnePlus 12までのエッジ形状から、四辺のみがカーブした形状になったことで”ほぼ”フラット寄りの形状になりました。

ボタン配置は一般的な音量ボタン(上)・電源ボタン(下)の構成。OnePlus端末特有のアラートスライダーも装備。
上下の各種ポートとSIMスロット。Type-Cポートはディスプレイ出力対応のUSB 3.2 Gen 1(5Gbps)

OnePlus 13(ガラス版)の重さは約216gでした。ATL製のエネルギー密度が高く大容量な6000mAhのデュアルセルバッテリーを採用し、5400mAhのOnePlus 12から約11%容量が増加しつつも、220g→約216gへと僅かに軽量化されています。

OS:ColorOS 15

OnePlus 13はAndroid 15ベースのColorOS 15(中国版)を搭載しており、いつも通り日本語やGoogleサービスに”大体は”対応してます。

ColorOS 15では並列応答アーキテクチャやレンダリング等を司る「极光引擎」オーロラエンジンと、動的キャッシュやアルゴリズム効率等を司る「潮汐引擎」タイダルエンジンのツインエンジン搭載により、滑らかな並列アニメーション対応やシステムの軽量化、操作性等がColorOS 14から強化されています。

OxygenOSやColorOS 14で数少ない不満点だった、自動リフレッシュレート設定だと一部アプリが60Hzに落ちてしまい、結局…アプリ固有のリフレッシュレートで指定していた部分も、ColorOS 15では大抵のアプリがデフォルトで90Hz以上で動作するように改善されました。

クイック設定(コントロールパネル)周りも競合のOriginOSやHyperOSのように、iOSライクな通知/パネルの分割スタイル or 従来のクラシックなスタイルから選択できるようになっていて、どこかのメーカーのようにモデル次第でバラバラだったりすることも無く、自分好みに調整できます。

ColorOS 15ではこちらもiOSのDynamic Islandライクな”ライブアラート”に対応しており、システムアプリや一部サードパーティ製アプリのアクティビティなどの表示が可能になりました。賛否が分かれる部分ではあるものの、音楽コントロールには便利…ではあります。

加えてブートローダーアンロック&root化後、OnePlusやrealmeのカスタマイズでお馴染みな「LuckyTool」を用いて、ホワイトリストに任意のミュージックアプリを追加すると、サポート外の音楽再生アプリでも強制的にライブアラートでコントロール可能になります。

ファイル共有関連も強化され、従来通り中国メーカーの端末間でファイル共有が可能なOnePlus Shareに加えて、iPhone側での対応が必要になるもののColorOS 15の端末とiPhone(iOS)間でのファイルのやり取りも可能になりました。両刀使いの方は重宝するかもしれません。

hiro
hiro

OnePlus 13でColorOS 15を触ってみて、全体的な使い勝手やアニメーション・動作感がそれはもう素晴らしく…。

OnePlus 12もOxygenからColorOSに戻したくらいには、ColorOS 15(LuckyTool込み)は気に入りました。

ディスプレイ:第2世代の2K Oriental Screen

OnePlus 13は6.82インチ・3168×1440(QHD+)で1-120Hzの8T LTPO駆動に対応する、中国産で最上位クラスの発光材料「BOE X2」を用いた、マイクロクアッドカーブ形状のOLEDディスプレイを搭載しています。

(中国産2Kで)DisplayMate A+認定を初取得したOnePlus 12に続き、更に強化されたOnePlus 13ではA++を取得しています。

マイクロクアッドカーブは(エッジ比で)フラット寄りの形状で端のベゼル周りが僅かにカーブしており、好みの分かれるエッジ形状よりは視認性や扱いやすさ等で良い(ような)気がするものの、結局は曲面形状なのでフラット形状ほどフィルムの相性を選ばない…という訳では無いみたいです。

WidevineセキュリティレベルはL1に対応。動画ストリーミングサービスで高画質な再生が可能です。

読む  Legion Y700 2023レビュー:Snapdragon 8+ Gen 1を採用した8インチAndroidタブレットの拯救者

Type-Cポートと充電速度

OnePlus 13は最大5Gbpsのデータ転送に対応する、USB 3.x Gen 1のType-Cポートを採用。外部ディスプレイへの出力にも対応しています。

OnePlus 13は最大100W出力の”SuperVOOC 100W”での充電が可能で、対応するACアダプターとケーブルが付属しています。

いつもの制限があり、100-130Vの地域では最大80W(11V7.3A)のSuperVOOCまでしか出力できません。80W制限が気になる場合は別途「一加 SUPERVOOC 100W 双口超级闪充充电器」が必要になります。

100-240V地域で100W出力が可能な「一加 SUPERVOOC 100W 双口超级闪充充电器」でOnePlus 13を充電し、バッテリー残量5%状態から95%までの充電経過をKM003Cで簡易的に計測してみると、所要時間は27分程度・ピーク時の出力は約81Wでした。

6000mAhの大容量バッテリーであっても、30分も掛からずにサクッと充電できて相変わらず、SuperVOOC 100Wは高速で快適です。

POWER-Z KM003C+Mtoolsでの簡易計測(バッテリー5%→95%)
SuperVOOC 100W
所要時間:27分41秒
最大電圧:約9V
最大電流:約9A
最大出力:約81W

OnePlus 13は引き続き(中国メーカー間での)互換性に優れた充電プロトコルのUFCSに対応しており、UFCS 33WのOnePlus 12から出力が大幅に引き上げられ、数少ない100WのUFCSを端末側でもサポートする貴重な存在です。

OnePlus 13に付属するACアダプター「型番:VCBAOBCH」はPOWER-Z KM003C曰く、UFCS 80W(中国では100W)をサポートしており、OnePlus 13+VCBAOBCH+付属ケーブルの組み合わせだとSuperVOOC 80Wではなく、UFCS 80Wが優先的に出力されます。

オーディオ

OnePlus 12ではサウンド効果にDolby Atmosを採用していましたが、OnePlus 13ではOPPO系列の端末で普及しつつある独自のOReality Audio(デフォルト)に置き換わった他、引き続き立体音響やHolo Audioにも対応しています。

いつも通り「Neutron Music Player」と、USB Type-C to 3.5mm変換アダプター(アナログ式)を使って再生可能な周波数などを確認。

内蔵DAC経由でのアナログ出力には対応するものの…Android 15(ColorOS 15)に「Neutron Music Player」側の対応が不完全のため、再生可能な周波数は48000Hzに固定されています。(192KHzまで再生可能だった8 Gen 3でも同様なので、更新されたら追記します)

OnePlus 13:Hi-Res Audio&アナログ出力テスト
再生可能周波数 Speaker:48000Hz(現時点では固定)
Line-out:48000Hz((現時点では固定)
アナログ出力 可能(DAC非搭載の変換アダプターもOK)

OnePlus 13のスピーカーは、AAC Technologies製でN’Bass音響補強材が充填された、フルメタルパッケージ仕様なAAC 1012H(上部)+AAC 1115E(下部)構成で、空気を振動させやすく(スマホにしては)低音を出しやすいフルキャビティ設計を採用しています。

左右対称のステレオではないものの…OnePlus 13のステレオスピーカーの音質は非常に優秀で、比較的良い方だったOnePlus 12比でも別格に感じました。

(ヘッドホンやイヤホンで聴いてもらえると、より明確に違いが分かりやすいです)

フルキャビティ設計と低音増強にも寄与するN’Bass音響補強材の相乗効果なのか、低音の迫力や量感がOnePlus 12からかなり改善しています。

ボーカルや高域もよりクリアに聴こえ、全体的な音圧が増加しているのも相まってシンプルに良い音に感じやすいです。正直…こんなにスピーカーが良くなるとは思ってなかったのでビックリです。

hiro
hiro

OnePlus 12だとクアッド構成でスピーカー”だけは”良かったPOCO F4 GTと比べて、どっちも優秀くらいでしたが…OnePlus 13は明らかにレベルが違い、今まで使ったスマホの中では特に良い印象です。

Snapdragon 8 Eliteの仕様・スペック

ベンチマークの前に、いつも通りOnePlus 13が採用したSoC「Snapdragon 8 Elite」のスペック・仕様を簡単に解説します。(参考用・構成解説の比較には、Snapdragon 8 Eliteを解説するうえで内部構造的に外せないA18 Proと先代の8 Gen 3を選定)

SoCのスペック・構成解説表
SoC Apple A18 Pro Snapdragon 8 Elite※¹ Snapdragon 8 Gen 3
プロセス
ノード
TSMC 3nm(N3E) TSMC 3nm(N3E) TSMC 4nm(N4P)
ダイサイズ 109.72mm² 124.1mm² 137.32mm²
CPU 6C6T(2P+4E) 8C8T(2P+6P) 8C8T(1P+5P+2E)
3rd Gen Everest
(4.05GHz)×2
3rd Gen Sawtooth
(2.42GHz)×4
2nd Gen Oryon-L
(4.32GHz)×2※²
2nd Gen Oryon-M
(3.53GHz)×6
X4(3.3GHz)×1
A720(3.15GHz)×3
A720(2.96GHz)×2
A520(2.27GHz)×2
キャッシュ構成  Pコア:16MB(共有L2)
Eコア:4MB(共有L2)
SLCキャッシュ:24MB
Lコア:12MB(共有L2)
Mコア:12MB(共有L2)
SLCキャッシュ:8MB
X4:2MB(L2)
A720:448KB(L2)
A520:512KB(L2)
12MB(共有L3)
SLCキャッシュ:6MB
GPU Apple G16 6コア
(1470MHz)
Adreno 830 12コア
(1100MHz)
Adreno 750 6コア
(903MHz)
NPU Apple Neural Engine
(第7世代16コア構成)
Hexagon V79 Hexagon
ISP Spectra Cognitive
(Triple 18bit)
Spectra Cognitive
(Triple 18bit)
メモリ LPDDR5X(3750MHz) LPDDR5X(5333MHz) LPDDR5X(4800MHz)
ストレージ NVMe準拠 UFS 4.0 UFS 4.0
通信モデム Snapdragon X71 5G Snapdragon X80 5G Snapdragon X75 5G
接続規格 Wi-Fi 7
Bluetooth 5.3
Wi-Fi 7
Bluetooth 6.0
Wi-Fi 7
Bluetooth 5.4
内部コード APL1V07-T8140 SM8750-AB SM8650-AB
コードネーム Tahiti Pakala Pineapple
採用端末例 iPhone 16 Pro(Max) Xiaomi 15(Pro)
OnePlus 13
vivo iQOO 13等
Xiaomi 14(Pro/Ultra)
OnePlus 12
vivo X100 Ultra等
その他 ・※¹:中国での名称はSnapdragon 8 至尊版(Extreme Edition)
・※²:より高クロックな4.57GHz版の8 Eliteが存在(恐らく領先/銀河版)
・参考元:namu.wiki/pc.watch/Kurnalサン/Geekerwanサン

Snapdragon 8 Eliteは2024年10月22日に開催のSnapdragonサミットで発表された、Snapdragon 8 Gen 3の後継製品です。

読む  【レビュー】3万円で揃う中華オーディオにおける1つの”解”「TOPPING L30&E30」

かねてよりQualcommが予告していた通り、かつての「Scorpion」や「Krait」以来となるカスタムアーキテクチャのCPU「Oryon」を採用しているのが最大の特徴で、Oryonは2021年にQualcommが14億ドルで買収したサーバー向け半導体開発企業「Nuvia」ヌビアの技術が元となった、Qualcomm×Nuviaによる新しいArmベースのカスタムアーキテクチャです。(Oryonはおりょんでも、オリオンでもなくOryonオライオンです)

NuviaはApple/Google/Intel/AMD等で長年の経験を持つ業界のベテランエンジニアが集結し、(一部から)夢の半導体チームとまで呼ばれた存在で、特に創業者兼CEOだったジェラード・ウィリアムズ=サンはAppleでA7からA12Xのチーフアーキテクトを努め、Apple M1の開発や様々な関連技術に携わっており、Apple入社前はArmでCortex-A8やA15等の開発にも携わった、CPU設計の分野で「超凄い」エンジニアでもあります。

Nuvia創業者兼CEO・現Qualcomm エンジニアリング上級副社長のジェラード・ウィリアムズ=サン(左)と、Qualcomm CEOのクリスティアーノ・アモン=サン(右)。イケおじとイケおじ。

Qualcomm×Nuviaにより開発されたOryonは、PC向け「Snapdragon X Elite」で初代Oryonコアが搭載され、今回のSnapdragon 8 Eliteではモバイル向けに最適化された、Qualcomm曰く第2世代のOryonコアが搭載されているそうです。

Snapdragon 8 Eliteではプライマリコアに第2世代のOryon-L(4.32GHz)を2基、高性能コアにOryon-M(3.53GHz)を6基搭載し、いち早くA5xx系の効率コアが無駄なことに気付いたMediaTekのDimensity 9300と同様に、効率コアの無い8C8T構成のCPUです。

最大の利点かつ特徴的なのは「Armの設計に縛られずAppleのように柔軟な設計が可能になったこと」で、Snapdragon 8 Eliteではコア・キャッシュがAppleのAシリーズに近い構成となっており、8 Gen 3までのL2+L3+SLCキャッシュ設計をレイテンシー(遅延)等の削減目的で廃止。

Oryon-L・Mコアそれぞれが12MBの共有L2キャッシュを搭載し、キャッシュヒット率や各コアが使用可能なキャッシュリソースが向上。潤沢な12MB×2のL2キャッシュに加えて、SoC内の各ユニットが利用可能なSLCキャッシュも8MB搭載しています。

GPUもSnapdragon 8 Gen 1(Adreno 730)で初採用し、Adreno 750まで続いた700シリーズから更新され、新アーキテクチャの800シリーズ ”Adreno 830(1100MHz)”を採用。

Adreno 830ではQualcommが「スライスアーキテクチャ」と呼んでいる設計が採用されており、4コアと4MBのキャッシュで1つのSliceが構成され、合計で3つのSlice(計12コアGPUと計12MBのGPU専用キャッシュ)が搭載されています。

スライスアーキテクチャへの変更に伴い、タイル単位で分割してレンダリングする「Tile Based Rendering(TBR)」から、Adreno 830ではExynos 2400(Xclipse 940)等で使用されている、直接描画モード「Immediate Mode Rendering(IMR)」に近い方式のものが採用されています。

メモリは最大でLPDDR5X-5333MHz(10667MT/s)までサポートし、ストレージは引き続きUFS 4.0に対応。

NPUはHexagon V79に更新され、Snapdragon 8 Gen 3のHexagon NPUからTensorコアは据え置きですが、スカラーコアが6→8基、ベクターコアが4→6基にそれぞれ2コア増加し、順当にNPU性能が強化。

ISPも基本的には、18bitのISP3つからなる「Spectra Cognitive(Triple 18bit)」でハードウェア自体での大きな進化はあまりないものの、内部構造の最適化やHexagon NPUとISPを直接繋ぐ「Hexagon Direct Link」が改良され、より高度化されたAI画像処理が可能になったらしいです。

これらの設計を採用したSnapdragon 8 Eliteは競合するライバル、A18 ProやDimensity 9400と同様にTSMCの3nm級プロセスノード「N3E」を用いて製造され、微細化によりSoCのダイサイズが8 Gen 3(137.32mm²)→8 Elite(124.1mm²)へと小型化しています。

ベンチマークテスト

”hiro・ららりら”で計測データの共有・内容の共通化も含めて構成した、「りとらいん:ベンチマークレギュレーション」は以下の通りです。

環境・内容の記載は必須では無いですが…テスト内容等は日増しに変化するため、後で読者サンへの誤解を生まないために記載しています。

りとらいん:ベンチマークレギュレーション・テスト内容(Ver.1.25) 担当
CPU性能 Geekbench 6
電力性能曲線
hiro・ららりらで共通
GPU性能 3DMark Steel Nomad Light
電力性能曲線
ストレージ
メモリ性能
CPDT Benchmark
ゲーム性能 World of Tanks Blitz
ミデルブルフ/リプレイテスト
ららりらが担当
勝利の女神:NIKKE
射撃訓練場でのフレームレート(3分間)
hiroが担当
原神・スメールシティ
夜蘭C1ランニングテスト(30分間)
hiro・ららりらで共通
ゼンレスゾーンゼロ・ルミナスクエア
日中でのランニングテスト(20分間)
崩壊:スターレイル・ピノコニー/黄金の刻
黄泉 四相断我無双(秘技)移動テスト(30分間)
エクスアストリス・ドラン/貿易地域
ランニングテスト(25分間)
【OnePlus 13(PJZ110)】
・OS:ColorOS 15・PJZ110_15.0.0.209(CN1)
・SoC:Snapdragon 8 Elite
・メモリ:12GB(LPDDR5X-8533Mbps)
・ストレージ:256GB(UFS 4.0)
・動作:高パフォーマンスモード(ColorOS)
その他 ・リフレッシュレート:各端末での最大値
・ディスプレイ輝度:各テスト端末での50%固定
・通信環境:Wi-Fi 5(5GHz接続)&機内モード

性能評価方法を中華圏に近づけた、realme GT6以降のレギュレーション(1.2)から主な変更点は無いです。

以前まで「電力効率曲線」と呼んでいた電力効率の確認曲線を、消費電力あたりの性能を示す「電力性能曲線」に改名した他、次世代SoCが出揃うまでWild Life ExtremeとSteel Nomad Lighth併用構成だったものを、Steel Nomad Lightメインに変更…等のマイナー更新です。

(レギュレーション 1.2同様、最大性能を確認するベンチマーク中のみクーラーを使用)

各ゲームタイトルのテスト内容・ランニングコース等の簡単な説明も下のタブに記載してあるので、(一応)目を通して貰えると助かります。

  • メガニケ
  • 原神
  • ゼンゼロ
  • スターレイル
  • エクスアストリス

勝利の女神:NIKKE(メガニケ)でのテストは、戦力増強に伴い迎撃戦(特殊個体)での討伐時間が60秒未満で終わってしまい、テストとしては微妙になってしまいました。(メガニケ自体が負荷としては”ジャブ”、軽いタイトルとしての採用なのもありますが…)

また、ボス単体よりも複数体のラプチャーが出てくるノーマル・ハードステージの方がシチュエーションとしては重いため、(旧)1分30秒→(新)3分間のテストが可能になった、射撃訓練場(3分間)に変更することにしました。

複数体のラプチャー+モダニアのバースト(残滅モード化)が相変わらず重めなので、モダニアは60fps下かつキャンペーンでの雑魚処理バースト運用想定です。

原神のテストは引き続き、”スメールシティ/夜蘭C1ランニング”を採用。中華圏でもテストとして用いられている、重いスメールシティを夜蘭の元素スキルでランニングし続けるテストです。(中国の方だとランナーを早柚やリネットなどに変えた派生形も存在)

エネミーの行動パターンや戦闘のローテーションといった、ランダム性を排除した純粋なマシンパワーの測定です。スメールシティそのものに大量のNPCが配置され、地形も複雑なためCPUボトルネックの差も大きくなります。

Geekerwanサンのコースを参考にしつつ検証用に周回ルートを組み換えて、1周あたり夜蘭が1凸の場合約4分のコースを作成。このコースをひたすら各端末で30分間ランニングして動作検証しています。(実際のルートは以下の通り)

ゼンレスゾーンゼロ(ゼンゼロ)でのテストは、現在実装されているマップ内でもっとも重く、原神と同等以上のCPUボトルネックが生じる”ルミナスクエア”をNPC数が多くなる日中(夜だと低負荷)に、一定のルートを移動して20分間計測しています。

スターレイルでのテストはトップクラスのGPU負荷を誇る、ピノコニー(黄金の刻)かつ一定のルートを更に負荷の掛かる黄泉の秘技「四相断我」を連打して移動し、30分間計測します。安直に”黄泉 四相断我無双移動テスト”と呼称しています。

”黄泉 四相断我無双移動テスト”はSnapdragon 8+ Gen 1と同等以上のGPU性能が必須となる、ピノコニー(黄金の刻)でのランニングテストにフレームドロップが発生しやすい黄泉の秘技を重ねることで、下手なベンチマークテストを超えた負荷を”実ゲームで”掛けることを目的として、hiro・ららりらで作成したテストです。(実際のルートは以下の通り)

エクスアストリスでのテストは、物語中盤「ドーントレスの旅」で訪れる”貿易地域”で一定のルートを移動して25分間計測しています。エクスアストリス自体が重めのタイトルなので、負荷への影響は軽微なものの住民(NPC)が殆ど消える前の貿易地域を採用しました。

消費電力や温度、フレームレートなどの測定には従来に引き続き、Scene 8(TOOLBOX-SCENE)のadb/rootモードを利用。

また、比較に使用した各端末の詳細やデータは興味があれば、りとらいん内の各レビュー記事を参照して下さい。

hiro
hiro

ちなみに比較データとして、Dimensity 9400(X200 Pro mini)も暫定的に用いますが…参考程度です。

詳しく比較するのは、Neo10 Pro or Find X8辺りを私の方で入手する機会があったらそのときに。

Geekbench 6

Geekbench 6
【Snapdragon 8 Elite】
Oryon-L(4.32GHz)×2
Oryon-M(3.53GHz)×6
シングルコアスコア:3261
マルチコアスコア:10039
最大消費電力:20.5W

CPU性能を計測するGeekbench 6の結果です。Snapdragon 8 Elite(OnePlus 13)を含めて、スコアを比較したグラフは以下の通り。

Snapdragon 8 Eliteは、スマホ向けのCPUで初めてマルチスコア10000超えを実現し、8 Gen 3時代にライバル達にボコられたマルチ性能の王座を奪還しました。準旗艦SoCとして人気を博し、今も現役で使えるSnapdragon 8+ Gen 1比で2倍ものマルチ性能です。

シングル性能こそA18 Proに若干劣るものの…Snapdragon 8 Gen 3比で大幅に改善しており、シングルで約43%・マルチで約41%とQualcommの公称値(45%)に近い性能向上を実現しています。スコアだけで言えばマルチはApple M2クラス、シングルはA17 ProとA18の間です。

Arm標準コアで順当に30%前後の更新を重ねた場合、Snapdragon 8 Gen 4(仮)≒Dimensity 9400クラスの位置(スコア9000/160%前後)になった可能性もあり、8 Gen 2から見て単純に約1.8倍のマルチ性能を持つ、8 Elite(Oryon)への向上幅は2.5~3世代相当に近いです。

PC向け「X Elite」に合わせてOryonコアな製品の名称を統一する目的もあると思いますが、かつてのSnapdragon 7 Gen 1→7+ Gen 2への「+」を冠するほどの進化を彷彿とさせるジャンプアップを実現した存在に、後継としてGen 4の名称ではなく「Elite」を与えたのは妥当だと思います。

…もっとも、重要なのは最大スコアではなく電力効率の方なので、いつも通り最大スコア÷5/×4/+各SoC最小周波数の計5点でマルチスコアと最大消費電力を測定し、簡単な消費電力あたりの性能曲線を作成して各CPUのワットパフォーマンスを確認。

縦軸がスコア・横軸が消費電力で、基本的に電力性能曲線は測定点・曲線(カーブ)が左上になるほど良く、右下になるほど悪いです。

Snapdragon 8 Eliteは前代未聞のマルチスコア10000超えを叩き出しますが、代償はそれなりに大きくピーク時の消費電力は20.5Wを記録。スコア9000~10000の区間は絶対性能寄りな感じで、消費電力がかなり高くなる傾向です。

ただし、電力性能曲線的に全体を見た場合の効率は先代から明確に向上しており、Snapdragon 8 EliteをCPU使用率100%で使う場面はほぼ無く、低消費電力部分ではA18 Proと同等以上だったり、強力なシングル性能+8 Gen 2以上のマルチ性能を7W前後で出せる方の恩恵を受ける場合が大半です。

Snapdragon 8 EliteとDimensity 9400のCPU性能・電力効率の関係性は、Core i9 13900K(Raptor Lake)とRyzen 9 7950X(Zen 4)の関係に何処となく似ている印象です。

hiro
hiro

ソフトウェア読みでGeekerwan=サン達の表面をなぞっただけに過ぎない、うちの電力性能曲線だとアレですが…。

まぁ…Geekerwan=サンの曲線から見ても12W以降の消費電力に対する性能増加幅は微妙で、Snapdragon 8 EliteやDimensity 9400は12W以下での性能・電力効率の向上にこそ価値があります。

https://www.socpk.com/cpucurve/gb6/

3DMark

3DMark Steel Nomad Light
【Snapdragon 8 Elite】
Adreno 830(1100MHz)
Overall score:2548
平均消費電力:11.53W

新しいGPUハードウェアに適した重量級のGPUベンチマーク、3DMark Steel Nomad Lightではスコア2548でした。比較グラフは以下の通り。

読む  vivo iQOO Neo10 Proレビュー:Dimensity 9400&Q2チップを搭載した、双芯战神なゲーミングスマホ

Snapdragon 8 Gen 3(Adreno 750)比で8 Elite(Adreno 830)は約50%近い性能向上で、スコア的にはざっくりデスクトップ版のRadeon 780M(8700G)クラスの性能です。8 Gen 2(Adreno 740)の約2.3倍でシンプルに今回のAdreno GPUも強力です。

各GPUの動作周波数/スコアごとでの平均消費電力を測定し、簡単な消費電力あたりの性能曲線を作成して、各GPUのワットパフォーマンスをSteel Nomad Lightで確認したグラフが以下の通り。

スライスアーキテクチャやレンダリング方式の変更等様々な改良点が多く、Adreno 830の電力性能曲線(電力効率)はとても良いです。

A18 Pro(Apple G16)を上回る性能・電力効率も然ることながら、たった2.5WでSnapdragon 8+ Gen 1(Adreno 730)以上の性能を、8 Gen 2(Adreno 740)の最大性能すら3.5Wで実現しています。流石はDimensity 9400に匹敵するGPU性能の持ち主です。

hiro
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ソフトウェア読みとはいえデータを取りやすく、平均消費電力とクロック毎で計測しているので、Steel Nomad Lightでの電力性能曲線はGeekerwan=サン達の曲線に近い結果を残せます。

CPUではSnapdragon 8 Eliteが優勢、GPUだとDimensity 9400がやや上で、去年8 Gen 3がCPU/GPUの両方でD9300にボコられたような状況ではなく、どちらのSoCにも強みがあります。

https://www.socpk.com/gpucurve/

【Snapdragon 8 Elite】
Adreno 830(1100MHz)
Overall score:6869
最大消費電力:16.2W

(一応)Wild Life Extremeの方でもスコアの計測と電力性能曲線を作成したので、オマケとして比較対象多めで載せます。

先代Snapdragon 8 Gen 3(Adreno 750)はWild Life Extreme基準だと、モバイル版のRadeon 780M(Ryzen 7 7840U)やApple M1と同等クラスでしたが、8 Elite(Adreno 830)は”ベンチスコアだけなら”大体Apple M2やRadeon 880Mと同格のスコアです。

何ならSnapdragon X Elite X1E-78-100(下位の方)がググると大体6000~6500前後なので、冷却的に連続駆動時は負けるでしょうけど…GPUだけならX Eliteより8 Eliteの方が”ちょっと良い”という見方もできます。

※(X Elite X1E-78-100のGPU”Adreno 741”はSnapdragon 8 Gen 2のGPUを複製し、1.5GHzに超OCしたモノなのでまぁ…)

Wild Life ExtremeはSteel Nomad Lightよりも負荷が軽く、フレームレートがSNLより出やすくなる(GPUの仕事量が増える)ので消費電力もSNLより増え、電力性能曲線の傾向が微妙に変わります。

GFXBenchほどではないものの…リリースから3年が経過しており、中華圏のレビュアーサン達がSteel Nomad Lightでの評価に移行&最新のGPU性能を評価するにはSNLほど適していないので、ミドルハイ・ハイエンド以上でWild Life Extremeを採用するのは今回でラストです。

CPDT Benchmark

CPDT Benchmarkでストレージ・メモリ性能をテスト。テストのファイルサイズは1GB、BufferingやCacheはOFFの標準設定です。

CPDT Benchmark
【シーケンシャル性能】
書き込み:1.29GB/s
読み込み:2.77GB/s
【ランダム性能】
書き込み:91.77MB/s
読み込み:49.85MB/s
【メモリコピー速度】
25.19GB/s

OnePlus 13のストレージ性能は非常に優秀で、シーケンシャルリード・ライトどちらもトップを更新。特に書き込み性能が目立って伸びています。

ランダムリードは(オーパーツ疑惑すらある)Y700 2023を見なかったことにすれば、30~40MB/s前後で停滞気味だった既存のUFS 4.0採用端末から改善され、遂に50MB/s近い速度を記録。

…ランダムライトは異様なくらい改善されて、約92MB/sとOnePlus 13の結果だけぶっちぎり状態になってます。

メモリコピー速度も非常に高速で、OnePlus 13が25.19GB/sを記録してこちらもトップを更新しました。

hiro
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(一部の詳細な部分を除いて)ストレージ・メモリ規格自体は従来と大きな差がないのに、ストレージ・メモリ性能周りが改善したのは内部構造の変化やCPU性能自体が、飛躍的に向上したのが影響している気がします。

ゲーム性能

勝利の女神:NIKKE

フレームレートによっては一部のキャラクターで火力に影響があり、60fpsをなるべく維持したい「勝利の女神:NIKKE」での性能をテスト。

テストに採用している中では動作負荷が軽めなタイトルで、どちらかと言えばCPU性能と最適化やOSの相性が動作に影響します。

射撃訓練場でのフレームレート(3分間)
フレームレートや消費電力、CPU動作クロックなどの計測結果
平均フレームレート:59.6fps
最低(下位1%):54.8fps
平均消費電力:5.2W
最大バッテリー温度:32.5℃

現時点だとSnapdragon 8 Eliteはメガニケ側の最適化が、8 Gen 3等に比べて不十分ですが…OnePlus 13には関係ないです。

Android向けで最強のCPU性能を持つSnapdragon 8 Eliteの暴力で、最適化の壁を破壊してSnapdragon 8 Gen 3と同水準の動作感です。

最適化が不十分な状態でも消費電力はしっかり減少しており、同水準の動作で消費電力は減っているので電力効率は更に良くなりつつ、単純に消費電力が減少しているので(≒発熱量も低下)バッテリー温度は32.5℃程度で収まっています。

(一応具体的な数値も書いておくと、1フレーム辺りの消費電力はOnePlus 12が約101.7mW、OnePlus 13は約87.2mWです)

原神(Genshin Impact)

Snapdragon 855・メモリ6GBクラスに推奨スペックが引き上げられた「原神(Genshin Impact)」での性能をテスト。

現在だと原神は中量級程度の負荷なタイトルです。オープンワールドタイトル相応にCPU性能が動作に影響します。

スメールシティ/夜蘭C1ランニングテスト(30分間)
フレームレートや消費電力、CPU動作クロックなどの計測結果
平均フレームレート:60.1fps
最低(下位1%):57fps
平均消費電力:4.53W
最大バッテリー温度:37.6℃

864pが解禁された現在であってもSnapdragon 8 Gen 2クラスなら問題無く、「HBの鉛筆をベギッ!とへし折る事と同じように、原神が快適に動作するのは出来て当然のこと」になりつつある現代水準だと、最新世代にとっては赤子の手を捻るようなものです。

miHoYoが大好きなiOSとMetal APIへの特別な最適化も相まって平均値で約4WなA18 Pro(iPhone 16 Pro)にあと少し…、という水準までSnapdragon 8 Eliteは消費電力が減少しています。前世代から2W以上も減少しているのは地味ながら大きい改善点です。

動作クロックやCPUの動きを見てみるに、原神とコラボして最適化しているOnePlus側の調整による恩恵な可能性もありますが、Oryon-Lはあまり使われず”ほぼ”Oryon-Mだけで動かしているような状態で、実質Cortex-A720×6相当でも軽い原神には足りるようです。

ゼンレスゾーンゼロ(Zenless Zone Zero)

Snapdragon 888/Dimensity 8200・メモリ8GBクラスが推奨スペックな「ゼンレスゾーンゼロ(Zenless Zone Zero)」での性能をテスト。

ゼンゼロはCPU性能(特にシングルコア性能)に動作が依存している、CPUボトルネックと最適化の影響が大きめなタイトルです。

ルミナスクエア/ランニングテスト(20分間)
フレームレートや消費電力、CPU動作クロックなどの計測結果
平均フレームレート:60.1fps
最低(下位1%):58fps
平均消費電力:5.15W
最大バッテリー温度:38.6℃

miHoYo側の最適化も不十分だったゼンゼロは、アップデートで大体改善してSnapdragon 8 Gen 3等でも問題無く性能が発揮できるようになり、8 Eliteはルミナスクエアのテストも平均60fps、最低(下位1%)すら58fpsでほぼフルフレームな動作感です。

崩壊:スターレイル(Honkai:Star Rail)

Snapdragon 855/Dimensity 1000・メモリ6GBクラスが、(一応)推奨スペックな「崩壊:スターレイル(Honkai:Star Rail)」での性能をテスト。

スターレイルはCPUに加えてGPU性能が大きく影響するタイトルで、ピノコニー(黄金の刻)ではSnapdragon 8 Gen 2クラスでも性能不足気味なレベルで重いです。

ピノコニー(黄金の刻)/黄泉 四相断我無双移動テスト(30分間)
フレームレートや消費電力、CPU動作クロックなどの計測結果
平均フレームレート:59fps
最低(下位1%):56fps
平均消費電力:7.25W
最大バッテリー温度:40.6℃

ゼンゼロ(ルミナスクエア)のテストだけでなく、うちのテストで最も高負荷な黄金の刻+黄泉の秘技での移動テストすらSnapdragon 8 Elite(OnePlus 13)は粉砕し、遂に平均59fps、最低(下位1%)で56fpsと…他を圧倒する頭一つ抜けた結果を叩き出しました。

他のタイトルに比べて負荷が大きく、SoCの持つパワーを積極的に使うことになるため流石のSnapdragon 8 Eliteであっても、消費電力や温度は他のタイトルより高めになります。それでも平均36.4fpsな8 Gen 2より約1.6倍も高性能なのに消費・発熱どちらも少ないです。

エクスアストリス

アークナイツで有名なHyperGryphが贈る、Snapdragon 8 Gen 1/Dimensity 9200・メモリ6GBクラスが推奨スペックな「エクスアストリス」での性能をテスト。

スターレイル・ピノコニー(黄金の刻)に匹敵するレベルで、CPU・GPUどちらも高水準の性能を要求する重量級のタイトルです。

ドラン/貿易地域 ランニングテスト(25分間)
フレームレートや消費電力、CPU動作クロックなどの計測結果
平均フレームレート:58.8fps
最低(下位1%):47fps
平均消費電力:5.63W
最大バッテリー温度:38.5℃

エクスアストリスはニッチなタイトルなので動作クロック的に見てもゲーム側の最適化が不十分ながら、メガニケ同様に性能でエクスアストリスを殴って平均58.8fps、最低(下位1%)は過去最も安定した47fpsで、他SoCが40fpsすら未到達のまま8 Eliteが独走。

4タイトルの平均値

ゲームテストに共通で採用した4タイトルの平均パフォーマンス(フレームレート/消費電力)をまとめました。

平均フレームレートもSnapdragon 8 Gen 3では良い方のOnePlus 12、オールビッグコアでゲームに強いNeo9S Pro(Dimensity 9300+)から順当に向上して、OnePlus 13(8 Elite)はほぼ60fpsに迫る結果です。

何より全体的な性能改善で最低フレームレート(下位1%)の底上げによる安定感や、電力効率の改善による消費電力減少と結果的に発熱が従来より抑えられている点が良く、ファイヤードラゴン・爆熱とは無縁な存在なのも素晴らしいです。

まとめ:Oryonの実力は伊達じゃない

良い ・充実した付属品&同梱ケースが◯
・よりシンプルな外観でホワイトカラー&シルクAGガラス採用
・IP68・69対応、超音波指紋認証センサー採用
・1-120Hz/QHD+で高品質なBOE X2発光材のディスプレイ
・最大5Gbps&映像出力対応のType-Cポート採用
・6000mAhバッテリー、SuperVOOC&UFCSでも100W対応
・とても良くなったステレオスピーカー
・全方位で飛躍的に進化したSnapdragon 8 Elite
・ストレージ・メモリ速度も従来より高速化
・Hasselblad監修、LYT-808やLYT-600のプリズム望遠搭載
・更に扱いやすく、滑らかな操作感のColorOS 15
・ブートローダーアンロック可能
微妙 ・PD(PPS)の対応は相変わらず微妙(どっちみちUFCSで良い)
・アンロック後はGPUフレーム補間/超解像が機能しない

OnePlus 13自体は、バッテリー容量の増加や独自規格だけでなく(一応)UFCSでも最大で100Wに対応、超音波指紋認証センサーの採用やディスプレイ・スピーカーの強化に加えて、IP68・69対応と…総じて「扱いやすさ・総合力を高めたOnePlus 12の完成形」といった印象です。

OnePlus 12でそこまで困ることはなかったものの…普段使いであとちょっと欲しい要素が13で一通り加えられていて、使い勝手が更に向上した後継モデルに相応しい、かなり隙のない「歪みねぇスマホ」にまとまっています。(上に挙げた欠点も重箱の隅をつつくレベル)

肝心のSnapdragon 8 Eliteについては、845から8 Gen 3まで使ってきた身として「Qualcommの苦労(特に888と8 Gen 1)を見てたぞ、本当によく頑張ったな?」と言いたくなるレベルです。(遂に我慢が報われ莫大な富・支持を得る…かどうかはさておき)

かつてのSnapdragon 7+ Gen 2…もしくはそれ以上と言っても過言ではない程に、前世代から飛躍的な性能向上を果たし「Elite」を冠するに値する性能を有しています。「ポケットに入るApple M2」と評しても大袈裟ではないかもしれません。

Snapdragon 8 Elite・Oryonの性能には満足なので、可能ならOryonコアな製品を8シリーズ以外にも投入して、散らかり倒した命名規則と複雑化したラインナップを見直し、自分達の下位製品も戒めつつ、リネームテクノロジーなMediaTekのケツを引っ叩いて欲しいところです。