お手軽にAndroidアプリのアプリ・パッケージ名変更ができる、ApkRenamerを紹介するだけのメモ記事です。
ApkRenamer
従来のApktool環境を構築する際にはスクリプトの保存やらJavaとか署名キーの用意、場合によっては環境変数の変更が必要だったりと…パッケージ名を変更したいだけなのにわりと面倒くさいです。
加えてGoogle(検索エンジン)が完全にボケた影響で、Apktool関連は古い情報やWindowsでの情報が欲しいのにMac、挙げ句は似たような名前のアプリ広告が上位表示だったりと(Googleでは)終わってます。
中華圏の情報を漁っているときにたまたまApkRenamerを見つけて、かなり手軽だったのでパッケージリネームしたいだけならこっちでも良いじゃん…?となったので、小記事にしようと思いました()
導入・インストール
GitHubからApkRenamerのzipファイルをDLし、任意の場所に展開して下さい。
Apktoolやsignapkがまとまったbinフォルダー、バッチファイル、参照先フォルダなどが入っているので、解凍後はApkRenamerフォルダーごと任意の場所に移動・保存でOKです。(所謂ポータブル式)
使ってみる
Androidアプリのアプリ・パッケージ名を変更する場合、”inフォルダー”に変更するapkを置きます。変更後のapkは”outフォルダー”に出力されます。
アプリ・パッケージ名変更の際”iconフォルダー”にpng形式の画像を用意すると、任意の画像ファイルをアプリアイコンへ書き換えも可能です。
ファイルを用意し、ApkRenamer内のstart.batを実行するとリネーム作業が始まります。最初に新しいアプリ名、次に新しいパッケージ名の入力を求められるので、それぞれを書き換えたいものに変更します。
サンプルでGeekbench 6をリネームした場合、アプリ名は任意《例:Geek(Rename)bench 6》のもの。
パッケージ名は元々の”com.primatelabs.geekbench6”から、ある程度法則性のある任意のもの or ”com.miHoYo.GenshinImpact”のように別アプリのパッケージに変更します。(適当はOK、法則性を無視したデタラメなパッケージ名はNG)
新しいアプリ・パッケージ名入力後に”Enterキー”を入力するとアプリのロードや書き込みが始まり、ApkRenamer内に”tempフォルダー”が生成されます。変更apkの生成が終わるとoutフォルダーに出力されて終了します。
apkの生成が終わったらAndroid端末などに変更apkをコピー・インストールし、動作やアプリ情報が問題無いか確認して下さい。
Androidアプリのアプリ・パッケージ名変更は、開発者以外の一般ユーザーにとっては不要で「そんなことして何するんだい」状態かもしれません。実際、特定の用途以外ではアプリ動作が不安定化するのでしなくて良いです。
基本的にはAndroidのベンチマークアプリによる「パッケージ名で判定して制御を変える行為」、所謂ベンチマークブーストへの対策が主で、副次的には中華圏のアプリ+特定端末の機能をトリガーする用途があります。
ベンチマークブーストは、AndroPlus=サンやGeekbench開発者のJohn Poole=サンが解説・apk配布を行っているので、自分でリネーム環境を用意しなくても対応できますが、用意してもらったアプリに限られます。
パッケージ名判定でのブースト行為があるかどうかを見れば良いので、配布されているもので確認すれば、それ以外のベンチマークが必ずパッケージリネームされている必要は無いかも知れませんが…。
とはいえ自前で用意できる環境があって損することも無いですし、中華圏のゲーム(特に原神)で有効化される機能をパッケージリネームでトリガーして遊べる場合※もあるので、覚えておくと良いかも知れません。
あとがき
おまけで、私がベンチマークに使っているアプリをリネームしたサンプルをファイルなうに置いておきます。
ApkRenamer自体が副産物で、自前でパッケージ名・アイコン変更できるなら通常(ストア)版と見分けやすいものが欲しかったので、自分で使う用に作成しました。(副産物なので適当&通常版と共存不可)
ApkRenamerを使える方は自分で好きなように変更、それ以外では安全択を取る場合は従来の配布apkを使って下さい。
コメント
本当にありがとうございます。apktoolでつまずいていましたが、このツールを使ったらちゃんとリネーム出来ました。
それは何よりです。
これをAndroidのみでできる方法はありますか
¯\_(ツ)_/¯