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UGREEN DigiNest Cube 65Wレビュー:3口電源タップ+USB PD65W充電器をデスク上に

UGREEN DigiNest Cube 65Wを欲しくて買ったので、簡易的ですがレビューします。

まえがき

普段使っているUSB充電器には、Ankerが発売したデスク周りでとても愛用者の多い”Anker PowerPort Atom III 65W Slim”を、2022/8に買って以来愛用していました。

別にノートPCを所有している訳でも無いし、タブレットとか超高出力必須のスマホも持ってないので、USB PDで20+30W(単ポート時45W)のPowerPort Atom III 65W Slimでもそんなに困って無かったです。検証時以外は。

LG V60 ThinQ 5G以降、参考にしている方々の猿真似ですが…YK003Cを使ってある程度、どのくらいの充電能力(必要な規格や充電時間)なのかを記載するようにしています。

昔の自分がHuawei P30 Proの40W出力が独自規格だと知らずに色々試行錯誤したり、Rakuten Hand 5Gのレビューでヤベーコメントされた苦い経験があるから、ちゃんと最低限記載したいというのもありますが…。

まぁ…それは置いておいて、記事内に挿入する写真を上のサンプルみたいに撮影・検証する際、実際はこんな感じでデスク下の電源タップに延長コードを繋いで、デスクマットを引いてそれっぽいのを作成してます。

ただ…延長コード挿しっぱなしは、なんか気分が悪いし気に入らないので使わない時は毎回しまってますが、毎回毎回かがんでコード挿して…ってやるのも面倒になってきたし、PowerPort Atom III 65W Slimも今だと性能としては中途半端。

加えて最近はUSB PD充電+ACコンセントが合体した電源タップみたいなのが流行りらしく、確かに「複数ポートのUSB PD充電器にコンセントが生えてデスク上にあったら便利そうかも」と思っちゃったので、買い替えることにしました。

スペック・仕様

UGREEN DigiNest Cube 65W(CD268)
サイズ約7.7×7.6×7.6cm
重さ0.69kg
インターフェースUSB Type-C×2
USB Type-A×2
ACコンセント×3(最大1250W)
USB Type-C5V3A/9V3A/12V3A/15V3A/20V3.25A
3.3-21V3A(PPS):最大65W
USB Type-A5V3A/9V2A/12V1.5A:最大18W
(スペック参考元:ugreenjapan.com)

開封・内容物

電気屋に置いてありそうな普通のパッケージです。UGREENってブログ初期に買った変換プラグのパケが緑だったので、緑のイメージが勝手に付いてましたが…普通に良さげなパッケージで今は売ってるんですね…。

中身は本体とマニュアルだけです。

マニュアルは日本語化されてます。所々おかしな日本語…って訳じゃなかったです。

外観

正面のUSBポート部分は少しメタリック、他はマットブラックな外観です。樹脂(プラスチック)だと思います。

USBポートはType-C×2、Type-A×2の合計4ポートです。左右・上側面にACコンセントが計3つあります。

底面のPSEマークや出力の記載と滑り止めのゴム足があります。背面に一括ON/OFFのスイッチと1.8mのアース付きコンセントケーブルが生えています。株式会社の記載は”ユーグリーン・ジャパン”でした。

ケーブルは極太でやや固く、取り回し難いPCの電源コードに似たタイプです。

DigiNest Cube 65W(CD268)の重さはケーブル込みで496.7g(約500g)でした。

キューブの名の通りほぼ立方体、どこの家庭にも1つはある箱コンより少し小振りでみんな大好きRedmi Note 12 Turbo(POCO F5)と横幅は同じくらい。めちゃくちゃ小さいという感じではなく程々のサイズ感です。

充電規格・出力の確認

26V6Aまで計測可能なYK003C(AVHzY C3)と、20V5A=100W対応かつUSB-IF認証取得済みのAnker PowerLine II USB-C&USB-C 3.1(Gen2)を使って、DigiNest Cube 65W(CD268)の充電規格・出力を確認します。

USB Type-Cポート(1/2)

DigiNest Cube 65W(CD268)のUSB Type-Cポート(1/2)が対応している急速充電規格は以下の通りです。※AVHzY C3では読み取れませんが、USB BC 1.2(DCP)やSamsungの5V2Aにも対応しています。

  • USB PD(PPS)≒QC4+
  • ※USB BC 1.2(DCP)
  • Apple 2.4A
  • Quick charge 2.0(5V.9V.12V.20V)
  • Quick charge 3.0(3.6-20V)
  • Samsung AFC(5V.9V.12V)
  • Huawei FCP(5V.9V.12V)
  • Huawei SCP(3.4-5.5V:25W)
  • MediaTek PumpExpress 2.0

USB PD以外の急速充電規格に対応しているため、厳密には規格違反で純粋なUSB PD充電器ではありません。把握したうえで使う分には実害はほぼありません。

利用可能なPDOとPPSは以下の通り。説明書通りで最大65WのPDと63WのPPSに対応。

  • 5V3A(Fixed)
  • 9V3A(Fixed)
  • 12V3A(Fixed)
  • 15V3A(Fixed)
  • 20V3.25A(Fixed)
  • 3.3-21V3A(PPS)

USB Type-Aポート(1/2)

USB Type-Aポート(1/2)が対応している急速充電規格は以下の通りです。

  • ※USB BC 1.2(DCP)
  • Apple 2.4A
  • Quick charge 2.0(5V.9V.12V)
  • Quick charge 3.0(3.6-12V)
  • Samsung AFC(5V.9V.12V)
  • Huawei FCP(5V.9V.12V)
  • MediaTek PumpExpress 2.0

4ポート出力時

全てのUSBポートを同時使用した場合、USB-C1は30Wに制限されて以下の出力に対応します。

USB-C2は20Wに制限されて以下の出力に対応します。USB-A1/2は合計15W出力に制限されます。

出力(4ポート)
USB-C1USB-C2USB-A1USB-A2
30W20W合計15W(5V3A)

3ポート出力時

USBポートを3つ同時使用した場合、USB-C1+2+A1/2では30/20Wに制限され4ポートとほぼ同じ挙動です。

USB-C1+A1+A2の場合、USB-C1/2は45Wに制限されて以下の出力に対応します。

出力(3ポート)
USB-C1USB-C2USB-A1USB-A2
30W20W片側15W(5V3A)
45W片側・合計15W(5V3A)

2ポート出力時

USBポートを2つ同時使用した場合、USB-C1+2では片方が45W、もう片方が20Wに制限されて以下の出力に対応します。

USB-C1/2+A1/2の場合はC側が45W、A側が18Wを出力できます。USB-A1+2の場合は合計20Wを出力できます。

出力(2ポート)
USB-C1USB-C2USB-A1USB-A2
45W20W
20W45W
45W18W
合計20W(5V4A)

充電してみる

Google Pixel 6

USB PD21W(PPS)に対応するPixel 6をType-Cポートで充電したところ、USB PD3.0(PPS)のネゴシエーションがされて20W前後が供給されました。

Type-Aレセプタクル(メス) to Cプラグ(オス)変換アダプターを使って、Type-C to AケーブルをC to C化してPixel 6を充電したところ、5V1.5AのUSB BC 1.2(DCP)で7W前後が供給されました。

Xiaomi Mi 11i(Redmi K40 Pro+)

Xiaomi Mi 11i(Redmi K40 Pro+)をType-Cポートで充電したところ、何故かUSB PD3.0(PPS)がネゴシエーションされて25W前後が供給されました。

Redmi K40シリーズ(POCO F3やMi 11Xも)は3.3/5-11VのUSB PD(PPS)以外を無視するため、3.3-16/21Vを出力するポートは5V3A=15W(PD Fixed)に落とされます。

本来は3.3-21Vも一応これをカバーするはずですが、かなり充電器を選ぶのか、45W出力が可能なPowerPort Atom III 65W SlimだとDigiNest Cubeのような挙動にはならず、5V3A=15W(PD Fixed)に制限されていました。

たまたまDigiNest Cubeの3.3-16/21V3Aが通ったか、それともMi 11iにcrDroidを焼いているからでしょうか…。

POCO F4 GT(Redmi K50G)

QC3.0対応のPOCO F4 GTをType-Aポートで充電したところ、QC3.0が有効になり13W前後が供給されました。

POCO F4 GT(Redmi K50G)はXiaomi Hyper Charge 120Wだけでなく、USB PD(PPS)でも50W以上に対応できるため、Type-Cポートで充電してみるとPD3.0(PPS)のネゴシエーションがされて55W前後が供給されていました。

Type-Aレセプタクル(メス) to Cプラグ(オス)変換アダプターを使って、Type-C to AケーブルをC to C化して充電したところQC3.0(恐らくClass B)が有効になり、Mi Turbo Chargeで表示されました。

QC3.0(Class B)かつ”Mi Turbo Charge”の場合、対応していれば大体9V3A=27W前後が出力できます。Xiaomiの独自充電器のType-A出力を、変換アダプター(禁忌)でC to C化した場合と近い挙動です。

まとめ:デスク上にUSB充電器と電源タップが両方欲しい人へ

良い悪い
・マットブラックなシンプルデザイン
・デスク上でも邪魔になりにくいキューブ型
・GaN・スマートIC採用(出力自動配分)
・合計65WのUSB出力+合計1250WのAC出力×3
・Type-C・Type-Aどちらも2ポートで使い勝手◯
・USB PD65W・PPS 63W対応
・Type-A側も単ポート18W・2ポート合計20W対応
・OPPO(VOOC)系以外、主要な急速充電規格に対応
・ケーブルが固くて太い(高出力なので仕方ないが…)

普通にUGREEN DigiNest Cube 65Wを買って良かったです。主にデスク上で据え置きとして使うので、個人的な要望にはピッタリハマって気に入りました。

出力もPD65/PPS63Wかつ主要な急速充電規格に対応しているので、大抵の機器で充電器側の能力が不足することも無く、Type-C2ポート時も45+20Wが可能。出力ポートの固定が無く自動配分で気にしなくて良いのも◯です。

あとPowerPort Atom III 65W Slimと違って、地味にType-Aで18WのQCに対応してるのが嬉しいです。

普段はやらないですが…Type-C(30+20W)でスマホ2台、Type-Aで低出力なイヤホン、AC1にプラグ一体型のモバイルバッテリー、AC2に120W出力可能なPOCO F4 GT+独自充電器…みたいな”充電ステーション風”にも使えます。

将来的にPD100Wが主流になって、買い替えを検討する際もDigiNest Cube 65WのUSBはオマケにし、別のUSB充電器を買い足してACをメインにする…みたいな運用も想定できます。ただのUSB PD充電器じゃないので、後々でも使い回しやすく腐りにくいと思います。

Amazon等でよくセール対象だったりクーポンが出てたりするので、5000円台まで下がったときが狙い目です。

デスク上だと高スペックなケーブルより、短く取り回しやすいUSB Type-Cケーブルのが使い勝手が良いため、私はよくPD 60W対応で30cmの”Anker PowerLine III USB-C & USB-C”と合わせて使ってます。

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