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Google USB-C 3.5mm アダプター(2nd Gen)プチレビュー:敢えて買う必要はない

Pixel Stand(2nd Gen)を買ってもPixel 6を購入した時の11,000円分のストアクレジットが余り、USB Type-Cからイヤホンジャックに変換するアダプターを1本も持っていなかったので、Google USB-C 3.5mm アダプター(2nd Gen)を買ってみました。

購入前に参考にしようとレビューをググっても、殆ど誰もレビューしていないので…プチレビューします。

スペック・仕様

製品名Google USB-C 3.5mm Headphone Adapter (2nd Gen)
カラーホワイト
サイズ93.2mm×11.6mm×7.6mm
重さ4.9g
インターフェースUSB Type-C(USB Audio Class 2.0対応)
3.5mm ステレオミニ(4極対応)
フォーマット8000Hz~48000Hz(16/24bit)
チップSynaptics CX21986
その他Google Storeで買えるDAC内蔵のイヤホン変換アダプター
Pixel 2までの1st Genより、2nd Genではレイテンシと消費電力が改善されたらしい
チップ製造はアメリカのSynaptics(シナプティクス)、アダプターの製造は中国

開封・内容物

パッケージはこんな感じで、Apple製品かと思うくらいGoogleの主張がないです。

裏に多言語で「これはUSB-C 3.5mm アダプターだよ」的なこととか、よくあるリサイクルとかマークが記載されてます。設計はGoogleだけど、製造はやっぱり中国。

中身は普通。

  • Google USB-C 3.5mm アダプター
  • 簡易マニュアル

外観

端子はUSB Type-C(オス)と3.5mm ステレオミニ。変換アダプターの重さは公称値通り、4.9gでした。

スマホ、イヤホンを装着してみるとこんな感じです。

外皮がエラストマーかつホワイトなので「EarPods with 3.5 mm」と組み合わせたときに、違和感ない見た目。ナイロンメッシュやメッキケーブルのアダプターに比べると安っぽいです。

使ってみる

ハードウェアを確認してみる

ハードウェアレベルでカスタムできる音楽プレイヤー「Neutron Player」から周波数やモデル名を確認してみました。

サブ機のRealme x2 proにて、ダイレクトUSBをONにしてハードウェアを確認したところ「Headphone adapter(Google Inc)」として認識されており、周波数は8000Hz~48000Hzまで対応していました。

メイン機でイヤホンジャックの無いPixel 6に接続した場合では、Line-outとして認識しており、ダイレクトUSBでは駆動できず、周波数もアダプターのデフォルト値である48000Hz16bit固定でした。

ドライバーをカスタム形式に変更し、44100Hz16bit(48000Hz24bit)かつダイレクトPCMに手動カスタムした場合であれば、設定通りのフォーマットで再生できました。

「Device Info HW」上でも確認したところ、以下の内容で認識されていました。

  • ベンダ:Google Inc
  • モデル:Headphone adapter
  • デバイスID:18d1:5034
  • ナンバー:1003

「Google USB-C 3.5mm Headphone Adapter (1st Gen)」では、Realtek ALC4021とアンプICにALC5663を使用していたらしいですが「Google USB-C 3.5mm Headphone Adapter (2nd Gen)」では統合型シングルチップのSynaptics CX21986に変更されたらしいです。

通りで「Google USB-C – 3.5 mm アダプター仕様」でググっても情報が出てこない訳です。どうせ蟹さんチップだろうと思っていましたが、蓋を開けてみたらアメリカのSynapticsに頼んでGoogle向けにカスタムコーデックを作成して貰ってるみたいで少し驚きました。

CX21986はデータ上だと96000Hz24bitのチップっぽいんですが、調べた限り「Google USB-C 3.5mm Headphone Adapter (2nd Gen)」は、48000Hz24bitでもCX21986で合ってるみたいです。

音質

Pixel 6とイヤホンジャックのあるRealme x2 proに接続し、音質を簡単に聴き比べてみました。

再生は「Neutron Player」からソース準拠の44100Hz16bit、64bitかつCPUリサンプリング精度”オーディオファン”設定で、音源は「Upconv」にて変換したMP3(44100Hz16bit 320kbps)を使用。

イヤホンにはポピュラーで音の基準にしやすい「EarPods with 3.5 mm」を用いました。

特別、優れた音質ではないけど悪くはない音質っていうのが第一印象です。Headphone Adapter (2nd Gen)の傾向として、キャラクターのないフラットで無機質なサウンド。

いやそもそもキャラクターとか特性があるかどうかも微妙なレベル。Realme x2 proのLine-out出力と比較しても大差がなく、外付けDAC特有の音量のパワフル感も感じられず、音にあまり変化なし。

ゴニョゴニョ言うより完結に言えば「処理がスマホからこのアダプターに変わっただけ」です。

D to AのConvert処理をスマホからこのアダプターに切り替えただけで、音質が向上するとかそういうのじゃないです。

個人的な総評:敢えて買う必要はない

なんというか…凄く普通。良くもないけど悪くもない、とても中途半端。

PixelやGalaxyなどのイヤホンジャックがないスマホで「アナログ型のアダプター」が使えない場合に、ちゃんと仕事はしてくれるのでD to AのConvert処理をさせるのに悪くはない選択肢ですが…

  • 音質は良くもないけど悪くもない、ただし48000Hz24bit止まり
  • ELECOMやAnkerから1,500円くらいで96000Hz24bitに対応したアダプターが出ている
  • Amazonや量販店で、AppleのUSB-C 3.5mmアダプターが1,000円ちょっとで買える
  • ダイソーすらDAC付きの変換アダプターを販売している

という状況で、わざわざGoogle USB-C 3.5mm アダプター(2nd Gen)を敢えて買う必要はないと思います。

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