ららりらです。iPhone 16 Proを購入したので久々に記事でレビューします。
iPhone 16 Pro
スペック・仕様
iPhone 16 Pro(A3292) | |
OS | iOS 18.0 |
SoC | Apple A18 Pro(TSMC 3nm N3E) |
メモリ | 8GB(LPDDR5X) |
ストレージ | 128/256/512GB/1TB(NVMe準拠) |
ディスプレイ | 6.3インチ (2622×1206/最大120Hz/Super Retina XDRディスプレイ) |
サイズ・重さ | 149.6×71.5×8.25mm/199g |
バッテリー | 3582mAh USB PD 3.0+MagSafe(25W)/Qi2(15W) |
カメラ | 48MP(メイン:Sony IMX903 1/1.3型) 48MP(超広角:Sony IMX972 1/2.55型) 12MP(5倍望遠:Sony IMX913 1/3.2型) 12MP(フロント:Sony IMX714 1/3.6型) |
インターフェース | USB Type-C(USB 3.2 Gen 2/10Gbps) nanoSIM×1 + esim×1 or 2 |
オーディオ | ステレオスピーカー コーデック:AAC/SBC |
接続規格 | Wi-Fi 7/Bluetooth 5.3/NFC(FeliCa) |
防水・防塵 | IP68 |
セキュリティ | 3D顔認証 |
備考 | ・カメラコントロールボタン有、衛星通信対応 ・スペック参考元:apple.com/Wekihomeサン |
開封・内容物
りとらいんに来る前に活動していた”ぽらりらサイト”で断念した「iPhone 15 Pro Maxレビュー」のリベンジと、A18 Proを試したかったのでApple Storeにて予約しました。高額になるものの…128GBは流石に容量不足なので256GB版を選択しました。
梱包箱は非常に小さく、テープもビニールテープではなく紙テープを使用しており、環境配慮(サステナビリティ)への意識の高さが伺えます。
内容物は最近のPixelなどと同じく簡素でフィルムやケースはもちろん、かつて代名詞的存在だった”Appleロゴステッカー”も入っていません。
パッケージ内容 |
・iPhone 16 Pro ・USB C to C ケーブル(1m) ・SIMピン ・マニュアル類 |
デザイン・外装
いつも通りの”iPhoneと言えば”なデザイン。
ホワイトは完全な白に近く、背面はマット加工が施されており、さらさらとした手触りで個人的に気に入っています。
背面から見て左側面には、iPhone 16シリーズで新たに採用されたカメラコントロールボタンが、右側面にはiPhone 15 Proシリーズから採用されているアクションボタンが配置されています。
MagSafeに対応しているため、色々なアクセサリーをマグネットの磁力で簡単に装着できます。保持力も結構強力です。
OS:iOS 18
コントロールセンターのデザインが大きく変更され、音量や画面輝度などの項目も自由に配置変更できるようになりました。
iOSでもついにアプリを自由に配置できるようになり、アプリアイコンの色をダークモードにすることも出来るようになりました。
しかし、ダークアイコンを用意していないアプリは、iOS側が黒の割合を判断して自動的にダークモード化するようで、うまくダークモード化されないアプリもあり、統一感がなくこのオプションは(現状だと)微妙です。
iPhone 14 Proシリーズから対応している、Dynamic Islandにも対応しています。(あると意外と便利)
Apple Intelligence
発表会で時間を割いて紹介されたApple Intelligenceですが…現状は英語にしか対応しておらず、OpenAIの生成AIモデルなども使用できません。
日本語を選択することはできますが、通常のSiriが起動します。ショートストーリーの生成を試すと一応は生成されますが、複数回試すとGoogle検索にリダイレクトされることが頻繁にあります。
範囲を選択し「Wiring Tools」を選択すると、要約や表にまとめることができます。インターネット接続が必要です。
ディスプレイ
iPhone 16 Proは最大輝度900nit(手動)のディスプレイを搭載しており、値段相応に発色や解像感が良く綺麗です。(恐らくSamsung製)
普段使っているrealme GT Neo 6 SEと比較すると、どちらもハイレベルですがiPhone 16 Proの方がやや黄色味が強い(暖色寄りな)印象です。
個人的にはrealme GT Neo 6 SE(BOE S1発光材)の方が好みです。
iPhone 16 Proはマルチタッチが5本までしか対応しておらず、6本以上タッチすると反応しないだけでなく、それまでの入力もリセットされる仕様です。
4万円台のスマートフォンですら、10本指のマルチタッチに対応していることを考えると…15万円以上でこの仕様なのは残念です。
加えてiOS(iPadOS)にはGPUレンダリング時に、60Hzと120Hzが高速で切り替わる不快なバグが存在しています…。高速・高頻度で切り替わるため、フレームタイムを示す青の線が波のように表示され、平均値は79.99fpsですが体感では純粋な80fpsよりもカクつきが大きいです。
マルチタッチ本数の仕様が原因で、ゲーム検証時にいきなり仮想キーが動かなくなって、最初は純粋なタッチ・スクロール抜けを疑いましたが…色々探った結果、これでした。
これに加えて高速切り替えバグのせいで、iPhoneでのゲームプレイは…その、なんていうか…もう絶対☆許サンバです。
充電:有線だとローエンドなAndroid端末以下
iPhone 16 ProはMagSafeでの充電速度は最大25W程度に改善したものの、有線だとあまり変わっておらず、噂の45Wは所詮”噂”で終わりました。
65W ACアダプター(15V/3A対応)でiPhone 16 Proを充電してみると、15V/3A(USB PD45W)でネゴシエーションされ、最大20W程度が出力されていました。
バッテリー残量1%状態から100%までの充電経過を、C3+Shizuku Toolboxで簡易的に計測してみると所要時間は1時間54分でした。
C3+Shizuku TOOLBOXの簡易計測(バッテリー1%→100%) | |
所要時間:1時間54分 | 最大電圧:約15V |
最大電流:約1.3A | |
最大出力:約20W |
20Wで充電されるのはわずか8分間のみで、最大速度・平均速度ともに(有線だと)ローエンドなAndroid端末以下です。
80%を超えた辺りからは充電しているのか疑わしく思えるほど低速で、バッテリーをフルに充電することは想定されていないのでしょうね…。
ちなみに”GなんとかさんのPなんとか”と違い、一応はバッテリーケアのことを考えた充電上限(バッテリー%の指定)は可能です。
「iPhoneでも100W充電に対応して」とまでは言わないですけど、流石にUSB PD(PPS)で45Wくらいは対応しても…。
画期的なイノベーション(バッテリー周り)は、いつになったら実現されるんでしょうかね。
カメラ
iPhone 16 Proは引き続き、デフォルトの焦点距離変更や24MP撮影モードに対応しており、より詳細なディテールを残すことが可能です。
物理的なカメラコントロールボタン
iPhone 16シリーズから搭載されたカメラコントロールボタンは、(個人的には)位置があんまり良いと感じず、シャッターボタンとして使用するだけなら問題ないと思いますが、設定変更に必要なスライド操作はやりづらいです。
画面をタッチして設定を変更する方が早いので、物理ボタンを使用するメリットは「うーん…?」って感じです。
簡単な作例
強化された超広角カメラは夜間でも比較的綺麗に写りますが…48MPで改善したと言われている超広角でのマクロ撮影は、被写体に実際に近づく必要があるのに加えて、四隅が歪んでしまうので(個人的には)イマイチです。
以下の3枚は望遠(120mm)での作例で、解像感があまりなく、一枚目のタイヤの部分で現れているようにノイジーです。
iPhone(iOS)はサードパーティ製のカメラアプリも充実しているため、試しに「Dazzカメラ」で何枚か撮影してみました。(設定はFXN R)
iPhone 16 Proの望遠カメラは中間の望遠がなく5倍(120mm)のみで、望遠カメラの性能が強力なvivo X100 Ultraの後に使っているので…やや使い難いと感じてしまいます。
vivo X100 Ultraのように望遠を超高画素な85mmにするか、Xiaomi 14 Ultraのように120mmに加えて75mmの中間望遠を採用するかのどちらかにして欲しいです。
(加えてiPhone 16 Proの最短撮影距離は40cmなので、扱いにくさがプラスされる…)
Apple A18 Proの概要(スペック・仕様)
ベンチマークの前に(りとらいんでの)いつも通り、iPhone 16 Proシリーズが採用するApple A18 Proの概要(スペック・仕様)を簡単に解説します。
比較表には、昨年のAndroid陣営のハイエンドSoC、Snapdragon 8 Gen 3とDimensity 9300+を載せています。
SoCスペック・比較/構成解説表 | |||
SoC | Apple A18 Pro | Snapdragon 8 Gen 3 | Dimensity 9300+ |
プロセス ノード | TSMC 3nm(N3E) | TSMC 4nm(N4P) | TSMC N4P+※N4X相当 |
CPU | 6C6T(2P+4E構成) | 8C8T(1P+5P+2E構成) | 8C8T(4P+4P構成) |
3rd Gen Everest (4.05GHz)×2 3rd Gen Sawtooth (2.42GHz)×4 | X4(3.3GHz)×1 A720(3.15GHz)×3 A720(2.96GHz)×2 A520(2.27GHz)×2 | X4(3.4GHz)×1 X4(2.85GHz)×3 A720(2GHz)×4 | |
L2/3 キャッシュ | 16+4MB(SLC:24MB) | 12MB(SLC:6MB) | 8MB(SLC:10MB) |
GPU | Apple G16 6コア (1470MHz) | Adreno 750 (903MHz) | Immortalis-G720 MC12 (1300MHz) |
NPU/TPU | Apple Neural Engine (第7世代16コア構成) | Hexagon | APU 790 |
ISP | ? | Spectra Cognitive (Triple 18bit) | Imagiq 990 HDR-ISP (Triple 18bit) |
メモリ | LPDDR5X(3750MHz) | LPDDR5X(4800MHz) | LPDDR5T(4800MHz) |
ストレージ | NVMe準拠 | UFS 4.0 | UFS 4.0 + MCQ |
通信モデム | Snapdragon X71 5G (外部) | Snapdragon X75 5G | MediaTek M80(?) |
接続規格 | Wi-Fi 7 Bluetooth 5.3 | Wi-Fi 7 Bluetooth 5.4 | Wi-Fi 7 Bluetooth 5.4 |
内部コード | APL1V07-T8140 | SM8650-AB | MT6989(Z) |
コードネーム | Tahiti | Lanai/Pineapple | ? |
採用端末例 | iPhone 16 Pro(Max) | Xiaomi 14(Pro/Ultra) OnePlus 12 vivo X100 Ultra | iQOO Neo9S Pro iQOO Z9 Turbo+ Galaxy Tab S10+(Ultra) |
A18 Proは先代のA17 Proで採用されたTSMC 3nm(N3B)の改良版、第2世代の3nmプロセス(N3E)で製造され、Apple M4で採用されたアーキテクチャを継承しており、CPUの高性能コアには独自のEverest(4.05GHz)が2基、高効率コアにはSawtooth(2.42GHz)を4基搭載する6コア構成です。
A16 Bionic以降のカスタムアーキテクチャであるEverestとSawtoothは、Apple M4と同じ第3世代を採用し、SMEのサポートやデコーダーの拡張、分岐予測の改善が成されており、行列計算を効率的に行えるためAIや機械学習分野で恩恵を受けられます。
GPUも同様に、Apple M4や先代のA17 Proで採用された”Apple GPU family 9”に属するApple G16を6コア採用しており、動作クロックがA17 Proの1.4GHzから1.47GHzに向上。加えてA17 Pro比でレイトレーシング性能も強化されているそうです。
NPUはA17 Proに引き続き、第7世代のApple Neural Engine(16コア)ですが、サポートするメモリ規格がLPDDR5X(3750MHz/7500Mbps)に対応したことで速度や帯域幅が向上し、総合的な性能が強化されています。(SLCキャッシュが24MBとクソデカなのも特徴的)
hiroサンと二人で調べて作成しましたけど、Appleのアーキテクチャや世代とか結構、細かいんですね…(知らんかった)
ちなみにEverestはそのまんまエベレスト、Sawtoothはロッキー山脈のソートゥース山脈が由来だそうで。(デカそう)
ベンチマークテスト
iOSはAndroidみたいに、無料で(かつ信頼性のある)フレームレートや消費電力を計測できる「Scene」や「Xiaomi Kite」が無いので、大手向けの「WeTest PerfDog」の$99/100minプランを泣く泣く購入して計測を行いました。(なので、りとらいんのレギュレーション完全準拠ではない)
わたすの3ヶ月分のお小遣いが溶けました。
計測だけで$99もってかれたので、しばらくはもやしとうまい棒な生活になりそう。
Geekbench
Geekbench 6 | |
【Apple A18 Pro】 Everest(4.05GHz)×2 Sawtooth(2.42GHz)×4 | |
シングルコアスコア:3615 マルチコアスコア:9381 最大消費電力:11.9W |
CPU性能を計測するGeekbench 6の結果です。Geekbench 6のスコアを他のSoCと比較したグラフは以下の通り。
マルチコア9381、シングルコアは3651で流石は(PC・スマホ含めて)半導体業界でトップクラスのシングル性能を誇る、AppleのSoCといった数値です。たった6コアで8コアのSnapdragon 8 Gen 3やDimensity 9300(+)を容易くボコります。1コア辺りの性能が高すぎる…。
いつも通り、最大スコア÷5/×4/+各SoC最小周波数の計5点でマルチスコアと消費電力を測定し、簡単な電力効率の曲線を作成して各CPUのワットパフォーマンスを確認したグラフが以下の通り。(今回測定できたのはピーク時と省電力モードでの2点です)
縦軸がスコア・横軸が消費電力で、基本的に電力効率曲線は測定点・曲線(カーブ)が左上になるほど良く、右下になるほど悪いです。
A18 Proはスコアだけでなく電力効率もぶっちぎりでトップクラスを誇っており、Snapdragon 8 Gen 2と同じくらいの消費電力(約12W)で8 Gen 3(6500~6700前後)の約1.4倍、8 Gen 2比で1.7倍も高性能な化け物です。(SME命令やスケジューリングのおかげもありますが…)
Snapdragon 8 Gen 3と同等以上の電力効率を誇る、Dimensity 9300(+)すら軽く凌駕する桁違いの電力効率です。
AppleのCPUアーキテクチャはあらゆる面で、Android陣営が採用するArm IP(Cortexシリーズ)の遙か先を行っていて、設計部分の優秀さに加えてTSMCの最新プロセスノードを札束で叩いています。ArmアーキテクチャでAppleのカスタムアーキテクチャとのギャップを埋めるのは至難の業です…。
3DMark
3DMark Wild Life Extreme | |
【Apple A18 Pro】 Apple G16(6コア/1470MHz) | |
Overall score:5056 最大消費電力:12.06W |
GPU性能を計測する3DMark Wild Life Extremeで、iPhone 16 Proはスコア5056でした。Wild Life Extremeのスコアと電力効率を比較したグラフは以下の通り。
最新のGPUに適していないWild Life Extreme(やGFXBench Aztec Ruinsでの)テストの結果だと、Snapdragon 8 Gen 3(Adreno 750)と同程度に留まってしまうため、GPUは8 Gen 3レベルと…誤った評価をしている情報をいくつか見かけましたが、そうではないです。
3DMark Steel Nomad Light | |
【Apple A18 Pro】 Apple G16(6コア/1470MHz) | |
Overall score:2106 平均消費電力:12W |
より複雑でデスクトップPCレベルの負荷に近いベンチマークとなり、新しいGPUハードウェアに適した”Steel Nomad Light”でのスコアは2106でした。
Steel Nomad Lightでの結果を比較したグラフは以下の通りで、アーキテクチャ自体はA17 Proと同様ですが…クロック周波数の増加、プロセスノードの改善(N3B→N3E)とメモリ速度・帯域幅の向上(LPDDR5 6400→5X 7500)により、Dimensity 9300(+)以上のGPU性能を発揮。
電力効率も優秀な結果で、特に低周波での効率の良さが際立ちます。
2点なので綺麗なカーブにはなりませんが、周波数テーブル全域を測定できた場合で上記の結果から仮定するなら、Snapdragon 8 Gen 3やDimensity 9300(+)を一回り上回る電力効率になると思われます。
何れにしろCPU・GPUどちらも最高峰の性能と電力効率を有しています。
最新のGPUに適していないベンチの結果だけで判断するのは、ドラクエベンチでハイエンドグラボを評価するようなもの。
ベンチマーク側もできれば新しいハードウェアに適したものを選択しないと、本来の実力を確認できません…。
ゲーム性能
PerfDogの計測時間の関係でレギュ5タイトルのうち、原神とスタレのみ測定です。
原神(Genshin Impact)
Snapdragon 855・メモリ6GBクラスに推奨スペックが引き上げられた「原神(Genshin Impact)」での性能をテスト。
現在だと原神は中量級程度の負荷なタイトルです。オープンワールドタイトル相応にCPU性能が動作に影響します。
スメールシティ/夜蘭C1ランニングテスト(30分間) | |
フレームレートや消費電力などの計測結果 | |
平均:58.8fps 最低(下位1%):52fps | 平均消費電力:3.9W 最大バッテリー温度:42℃ |
スメールシティ/夜蘭C1ランニングテスト(30分間)でのフレームレートは平均58.8fps、最低(下位1%)で52fpsでした。
極端なフレームドロップはなく一貫して安定したフレームレートを維持していました。
CPU電力効率の優秀さとmiHoYoが大好きなiOSへの最適化も相まって、平均消費電力は3.9WでAndroid陣営を大きく引き離しており、モバイル端末で原神をプレイするなら消費電力”だけは”iPhoneが依然として頭一つ抜けてます。
バッテリー温度も42℃と比較的低く抑えられており、手で持ったときの不快感も少なかったです。
冷却設計も少し改善されていて、数世代前のiPhoneと違って60fpsなら外部冷却無しでも割と大丈夫です。
崩壊:スターレイル(Honkai:Star Rail)
Snapdragon 855/Dimensity 1000・メモリ6GBクラスが、(一応)推奨スペックな「崩壊:スターレイル(Honkai:Star Rail)」での性能をテスト。
スターレイルはCPUに加えてGPU性能が大きく影響するタイトルで、ピノコニー(黄金の刻)では8 Gen 2でも性能不足気味なレベルで重いです。
ピノコニー(黄金の刻)/黄泉 四相断我無双移動テスト(30分間) | |
フレームレートや消費電力などの計測結果 | |
平均:33fps 最低(下位1%):23fps | 平均消費電力:4.5W 最大バッテリー温度:42℃ |
ピノコニー(黄金の刻)/黄泉 四相断我無双移動テスト(30分間)でのフレームレートは平均33fps、最低(下位1%)は23fpsでした。
現代水準だと軽めになってきた原神とは異なりベンチマーク上では上回れる、iQOO Neo9S Pro(Dimensity 9300+)やrealme GT6(Snapdragon 8 Gen 3)に対し、iPhone 16 Pro(A18 Pro)は改善されたとはいえ…VC冷却のあるAndroid陣営との冷却能力ギャップでサーマルスロットリングが発動し、性能が制限されて60fpsで動作したのは開始直後のみでした。
iPhone 16 Pro(A18 Pro)の性能的には黄金の刻で、45~55fps程度で安定しても可笑しくないですが、性能を維持できるだけの冷却能力が足りてないのでパッシブ(外部冷却無し)だとまだ無理そうです。そのかわり消費電力と温度制御は相変わらず悪くないです。
まとめ:A18 Proの性能と電力効率は最高クラスだけど…
良い | 悪い |
・ちょうと良い大きさの6.3インチディスプレイ ・ディスプレイの画質(だけ)は相応にハイレベル ・業界最高峰の性能と電力効率を有するA18 Pro ・電力効率がとても優秀&iOSの制御も良好でバッテリー持ち◎ ・高速なUSB 3.2 Gen 2(10Gbps)対応のType-Cポート | ・ディスプレイ関連に結構不満あり ・(有線の)充電速度はPixel以下 ・カメラコントロールボタンや望遠性能は微妙 ・まだ冷却能力が(Android陣営に比べて)弱い |
最新のTSMC N3Eかつ設計が優秀なA18 Pro自体は驚異的な性能と電力効率を誇り、2024年9月時点でAndroid陣営のSnapdragon 8 Gen 3やDimensity 9300(+)を圧倒。
ゲーム性能に関しても、原神においてはAndroid陣営と同等の高フレームレートを維持しつつ、消費電力がかなり抑えらています。反面、高負荷なスターレイルでは冷却性能の不足から性能が制限され、ベンチマークに反してAndroid陣営と差の開いた結果に。
その他、ディスプレイ品質自体は良好ながら…マルチタッチの本数や60Hzと120Hzが高速で切り替わるバグ、(有線だと)ローエンドなAndroid端末以下の充電速度、微妙なカメラコントロールボタンと望遠性能の物足りなさなど…17万円の端末にしては細かな不満点も散見されます。
結論としてはA18 Pro”は”最高クラスのSoCだけど、全体的な端末の完成度は高価格に見合うかはやや疑問。
Proモデルは色々と「Only Apple can do」な存在で、お買い得なのはiPhone 16(無印版)な気がします。
コメント
Pコア4.05GHzで変な声出ました
GPUも1470MHzといい、なんでこんなに周波数上げれるんですかねぇ…(N3Eのチカラ?)
同じN3Eで作られる8 Eliteも4.0GHz超えらしいので期待ですね。
またシングル性能を求める設計をした(できた)ので、A18 Proは高クロック寄りになった可能性もあります。
(ついでにA18 Proへの深い理解は、GeekerwanサンがJohny Sroujiサンにインタビューした動画を見ると深まるかも)
一応「GなんとかさんのPなんとか」でも最新のベータだと80%指定はできるようになりました
てかiOSの方が先にできるようになってたんですねー
私のiPadには未だにできないのですが、iOSとiPadOSで違いとかあるのでしょうか
Pixelもできるようになったんですね。Apple製品でこの機能が使えるのはiOS 18の入ったiPhone 15シリーズとiPhone 16シリーズのみらしいです。ソース
5点タッチしか対応しなくて低速充電、SoCの性能凄まじいけれど冷却性能低いとか、15万円以上の端末とは思えない
というか5点タッチのAndroid端末とか10年くらい前の水準では…
充電とかタッチ部分はPro Maxから意図的に引き下げられているのでしょうか
充電速度はProが20W、Pro Maxは27Wに設定されているので、Proの充電速度はPro Maxと比べて抑えられているようです。
タッチに関しては、詳しい情報がないものの、15 Pro Maxが5点タッチ対応だったことを考えると、16 Pro Maxも同様に5点タッチの可能性が高いです。
実際に使ってみると、全体的にコストパフォーマンスが悪いというよりも、むしろパフォーマンス自体が微妙に感じられます。