ちょっとした用途で使うサブの充電器として、DIGIFORCE cube 20Wを買ったのでプチレビューします。
スペック・仕様
DIGIFORCE 20W USB PD Fast Charger(D0037) | |
サイズ | 28×28×33mm |
重さ | 35g |
インターフェース | USB Type-C×1 |
USB Type-C | 表記上:5V3A/9V2.22A/12V1.67A 実PDO:5V3A/9V2.22A/12V1.67A/3.3-11.0V2.0A(PPS) |
開封・内容物
Amazonでcube 20W(チャコールグレー)を850円で買いました。他のカラーだと1100円くらいです。
似たようなスペックで小型なACアダプターは、UGREEN Nexode Mini 20WやAnker Nano Charger(20W)辺りが、定番かつ比較的安価でそっちを最初は候補にしてましたが…1000円以下ってのが決め手になりました。
正直、ちょっとした用途で使うサブなので、似たりよったりな内容なら値段で選ぶと思います。
パッケージや中身は至ってシンプルです。色々ちっちゃくてかわいいです。
パッケージ内容 |
・DIGIFORCE cube 20W ・マニュアル |
外観
7色全てで非光沢のマットな質感で、cube 20Wとある通り約3cmサイズのキューブ型デザインになってます。
コンパクトながらプラグも折りたたみ式が採用されていて、シンプルなデザインも合わせて1000円以下だとお値段以上な出来に感じます。(中国製とはいえ、元値は2000円なので当然と言えば当然)
重さは約35gでした。非常に軽量です。
手持ちの他ACアダプターと比較すると出力が20Wと低いため、(当然ながら)cube 20Wが最もコンパクトです。
充電規格・出力の確認
USBテスター(WITRN C5)を使って、DIGIFORCE cube 20Wが対応している急速充電規格やPDOなどを確認します。USB Type-Cポートが対応している急速充電規格とPDOは以下の通りです。
USB Type-Cポート | |
急速充電規格 | |
・USB Battery Charge DCP ・USB Power Delivery 20W(PPS 22W) ・Apple 2.4A ・Qualcomm Quick charge 2.0/3.0 ・Samsung Adaptive Fast Charging(AFC) ・Huawei Fast Charger Protocol(FCP) | |
PDO(USB PDの出力系統) | |
・5V3A(Fixed) ・9V2.22A(Fixed) ・12V1.67A(Fixed) ・3.3-11.0V2.0A(PPS) |
DIGIFORCE cube 20WはUSB PD 20WとPPSで22W、Apple 2.4AやQC、AFCに加えFCP等に対応しており、大抵の端末をそこそこの速度(18~20W)で充電できます。地味に1.67Aとはいえ12Vで出力可能なのも◯です。
ACアダプター本体にはPPS(3.3-11.0V2.0A)の表記がされていませんが、Amazonのページ等では確認できるので問題無い筈です。
Type-CポートでUSB以外の急速充電規格に対応しているため、厳密には仕様に違反しており、純粋なUSB PD充電器ではありませんが、把握して使う分には実害はほぼありません。
充電してみる
OnePlus 12
USB PD18Wに対応するOnePlus 12を充電したところ、9V2.22A(Fixed)でネゴシエーションされて17W前後が供給されていました。PDやQCが18WまでなOnePlus 12等にはcube 20Wで(PDなら)十分です。
Redmi K60 Ultra(≒Xiaomi 13T Pro)
USB PD 2.0/3.0(PPS 27W前後)に対応するRedmi K60 Ultraを充電したところ、3.3-11.0V2.0A(PPS)でネゴシエーションされて17W前後が供給されていました。使えるけどやや物足りない印象です。
Legion Y700 2023(≒NEC LAVIE Tab T9)
USB PD PPSで最大45Wに対応するLegion Y700 2023を充電したところ、PD PPSで17W前後が供給されていました。Y700を充電する用途には役不足ですが、バイパス充電専用としては丁度良いです。
あとがき
冒頭で「ちょっとした用途で使うサブ」と書いた通り、DIGIFORCE cube 20W(に限らず20WのPD)をメインのACアダプターにはおすすめしないです。大は小を兼ねますが、その逆は充電器だとまず無いので…。
とはいえ、似たようなスペックとサイズのACアダプター群の中ではとても安価で、サイズ感もかなり小型でデザインもシンプル、”安くて無難”そのものなのでスマホ用の予備とかサブ充電器には向いてます。
1000円以下で買える場合も多く、とりあえず1つ持っておく用とか、PDトリガーケーブル等で専用アダプターからUSB駆動化する用途向け、小さいので家の適当な場所に挿したまま雑に使う用にも良いと思います。