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再起動ループ状態なRedmi Note 9Sのバッテリー交換、Android 13(カスタムROM)を導入して復活させる

再起動ループ状態なRedmi Note 9sをバッテリー交換して直し、Pixel Experience(Plus)を焼いてAndroid 13化したので備忘録的に残します。

まえがき

私がブログを始めるちょっと前(2020/9)に、当時”AQUOS Xx 304SH(Snapdragon 801:MSM8974AB)”を壊れないからと、5~6年以上使い続けていた姉に「(半分見かねて)流石に換えよう」ということで、OPPO Reno AかRedmi Note 9Sか悩んで、スペック的にNote 9Sを誕生日プレゼントとして渡しました。

それなりに気に入ってくれたようで、Snapdragon 801すら5年使った人なので性能的にもSnapdragon 720Gで困って無いっぽかったのですが…つい2ヶ月前(2023/9)に報告の多い再起動ループを患ってしまいました。

ざっと過剰書きで、症状とかゴニョゴニョしたことを書いておくと

  • リカバリーモード/セーフモード/ブートローダー(fastboot):起動可の確認→全て動作、ケーブル繋ぎっぱなら起動する
  • セーフモード+Launcherのキャッシュ削除→一時的に効果あり、その後WiFi・モバイルデータをONにするとまたループ状態に
  • ファクトリーリセット→一時的に効果あり、セットアップ中にWiFiをONにすると再起動→画像右のバッテリーアイコン表示
  • 姉の友人に電子機器関係に詳しい人が居たので相談・状態報告しながらバッテリー/基盤のどちらかだと判断
  • MIUIのバグやソフトウェア的な原因で無いと断定するために預かり、ブートローダーアンロック後にファームウェア焼き直し
  • ファームウェア焼き直し→✕、念のためLineageOSも焼いてみても結局、何かしらの形で通信関係をトリガーさせるとループする(ブートローダーなどの起動も不安定化)

まぁ…ほぼほぼバッテリーを交換しないと直らないだろうという状態。

急ぎだったので、代替機にMIUIを焼き直したPOCO F3を姉に貸して、Note 9Sを直して使い続けても色々としょうがないと感じ、最終的に出せて予算3万円と言われたのでReno 7Aの未使用品を提案して、姉はReno 7Aに乗り換えました。

で、直さない限り文鎮なNote 9Sは、ジャンク的な存在として私が引き取ることになり、特に使い道もないのですが…適当にこのまま放置しておくのも勿体無いし、Redmi 12 5Gをレビューする際のかませ役に丁度良さげなので、とりあえず直すことにしました。

Redmi Note 9Sのバッテリー交換

準備

分解にあたってある程度内部構造などを把握しておきたかったので、私が参考にしているブログの1つ、HARDWARE TECHNICAL=サンのNote 9Sを分解した記事(勝手に)予習させてもらいました。

交換用のバッテリーは適当にAmazonで工具付きの物を買いました。モデル:BN55の3000円程度の奴です。

分解・交換作業

工業用ドライヤー(ヒートガン)なんて持って無いし、そもそもスマホを分解なんてしたことも無いので家に転がってる適当なヘアドライヤーを使いました。

ドライヤーで側面を5~10分くらい、端末のフレームが熱いと感じる程度まで温めて吸盤で背面パネルを持ち上げ、フレームの隙間にピックを押し付け続けると少しピックが入ってくれるので、そのまま「ググッ…」っと押し込んで形状に沿ってピックを移動。

ぐるりと両面テープを引きちぎりながら移動させて背面パネルを分離。

封印シールがあるのでピンセットやカッターの刃先で除去して、12箇所のプラスネジで固定されているサブフレームを取り外し、メインボード部分に到達。

右から順に接続されている、サブボードとメインボード/ディスプレイ/バッテリー/電源ボタンのフレキ(FPC)をヘラで外します。

フレキを邪魔にならない場所にマスキングテープで固定し、バッテリーに付いてる2本のタブを引っ張ります。

ぶっつけ本番だったので途中で切れました。ピックとマステを巻いて誤魔化したマイナスドライバーをぶちこんで、側面フレームを支点に無理やりテコの原理で外しました。本来、ドライバー直はやめた方が良いです。

交換する物は一応PSEマークあり、特に不審な点も見当たらないので交換して大丈夫でしょう()。

外した寧徳新能源科技有限公司(ATL)製バッテリーは、特に膨らんでるわけでも無ければ、上述の通りリカバリーとかブートローダーの起動では普通に動いていたので…何故、再起動ループしてしまうのか良く分かりません…。

分解の逆手順で各フレキを接続し、マスキングテープでバッテリーを仮固定して動作確認。無事に原因調査時に焼いていたLineageOSのセットアップが表示されました。交換したら何事もなかったかのように起動しましたね…。

おまけ

良い機会なのでほぼバラしてみました。ついでに汚い千切れ具合の両面テープも、シール剥がしのスプレーとピックで40分くらい削って綺麗にしました。部品を軽く流し見します。

色々な意味で好きな人も多いであろうRedmi Note 9Sは、3年前のミドルクラスですが…今見ても手抜きな印象は無く、分解してみてシンプルだけど堅実な作りをしてるように感じます。ほぼ無駄が無い。

ディスプレイ/フレーム+基盤+バッテリー/背面ガラスからなるざっくり3層構造の標準的な作りで、フレーム部分はアルミ+樹脂。

メインボード裏にSnapdragon 720Gがあり、丁度真下のフレーム部分には熱伝導グリス+銅箔で熱を吸収、表側も黒い放熱シート装備。清掃時に拭き取っちゃったので、ThermalrightのTF7(12.8W/m.k)を塗っときました。

Type-Cポートやイヤホンジャック、マイクなどをまとめたサブボード。Type-Cはピン数的にもUSB 2.0。

実質3眼のクアッドカメラは独立した1つ1つのセンサー+レンズをまとめて、1つのユニットに。当時2万円台で720Gだったのもそうですが、マクロが頻繁に見かける2MPじゃなくて5MPなのもNote 9Sの異質な部分です。

アンテナなどのあるサブフレーム。メインボードの放熱シート部分からさらにサブフレームの板金を伝って、バッテリー部分まで伸びる放熱シートへ熱拡散。見た目の印象よりペラペラですが、ちゃんと機能します。

元の状態に戻す

動作確認&バラしてみたい欲は済んだので元に戻しました。背面ガラスを接着する両面テープには、和気産業製の0.15mmなWKG-021が200円台で安かったので用意。

作業完了です。オーソドックスな構造なので機械弄りにある程度慣れてる人なら、簡単に分解・交換できると思います。

Android 13(カスタムROM)を導入

Redmi Note 9Sは2023/5辺りでOS更新のサポート終了し、ファンから惜しまれつつも現役を引退しました。な の で Android 13ベースのカスタムROMを焼き、バッテリー含めて復活してもらいます。

継続的に利用するなら更新頻度も多く定番な、Redmi Note 9S(miatoll)向けの”LineageOS-20”が良さげですが、Pixel ExperienceもAndroid 13ベースのビルドがあるので、Plus Editionを焼きました。

インストール

POCO F3にPixel Experience(無印)を焼いた時とほぼ同じです。ブートローダーアンロック済みのNote 9SをFastbootモードにて起動し、adb環境(PC)とUSBデバッグ接続。

Pixel ExperienceからダウンロードしたRecoveryをフラッシュし、FastbootモードからRecoveryへ再起動。

起動したRecovery(Pixel Experience)から”Factory reset”→”Format data”を実行。

データフォーマット後、”Apply update”から”ADB sideload”を選択して実行し、PC側からPixel ExperienceのROMをインストール。

システム(OS)へ再起動すれば、Pixelでお馴染み”Welcome to your Pixel”表示で起動します。

【いつものコマンド】

adb reboot bootloader
fastboot flash recovery
fastboot reboot recovery
adb sideload
fastboot reboot

Pixel Experience(Plus)

Pixel Experienceはフォーク(派生)含め、散々擦ったので特には触れません。焼けばほぼPixelになります。

強いて言えばPlus Editionなので、市販のPixelシリーズやPixel Experience(無印)で使い勝手が悪いインターネットタイルでは無く”Wi-Fiタイル”があり、任意で消せず不評なジェスチャーバーを消せたりします。

あとがき

スマホの分解や修理系の動画・記事を見るのも好きなので、普段から漁ってますが、自分でやるのも楽しいですね…。構造を把握するとその端末をより深く理解できますし。

難なく分解できるようになって、スマホのダミーバッテリーとしてMonsoonのパワーモニターを用意できたなら、ソフトウェア(PerfDogやTakoStats)に頼らず総消費電力を測定し、マザーボードのみの電力から完全な電力効率を測定・結果の作成が可能になる…なんて夢のまた夢を考えてみたり。($989…測定器単体に約15万は無理)

あとはソフト・ハードウェア両方を魔改造してゲーミングカスタムする一歩にも…。とりあえずNote 9Sの分解は良い経験になった気がします。

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