Redmi Note 12 TurboでGSI環境からeuROMに移動(導入)したので、記事に残します。
準備・使ったもの
実はEvolution X(GSI)を焼いた状態からそのまま入れてます。本来はMi 11iやF4 GT同様に一度StockROMを焼き、初期状態に戻した方が確実なのですが、データ測定に必要だったので…。
- Redmi Note 12 Turbo/POCO F5(ブートローダーアンロック済み)
- adbデバッグ・fastboot実行可能なPC(Windows/Mac/Linux)
- xiaomi.eu_multi_MARBLE_V14.0.19.0.TMRCNXM_v14-13.zip(Stable ROM)
インストール
MIUI 14ベースかつ最近の安定版euROMは、ROM TypeがほぼHybrid(リカバリー/Fastboot)になったので、普段のGSI焼きやカスタムROM、以前のリカバリー経由だったeuROMよりとても簡単に導入できます。
Redmi Note 12 Turbo/POCO F5(Marble)向けのeuROM本体のzipファイルをDL、任意の場所で解凍。
Redmi Note 12 Turbo/POCO F5をFastbootモードで起動し、adb環境(PC)とUSBデバッグ接続。
中にある”〇〇_fastboot_first_install_with_data_format”の.batファイルを実行するだけです。
導入済みのeuROMをアップデートする場合も”〇〇_fastboot_update_rom”で更新できます。TWRPが無くても可能で便利です。
.batファイルを実行し、データの初期化(Yes/No)を聞かれるので”Y”→Enterキーで実行。後の作業は全て自動で行われます。事前にリカバリーを焼いたり、sideloadをしなくて良いので非常に楽です。
インストール完了後、自動的に再起動してMIUI 14(euROM)が起動します。ほぼ誰も失敗しないでしょう。
使ってみる
デバイス名がRedmi Note 12 TurboからPOCO F5に置換されるみたいです。それ以外はMIUI 14ベースでいつも通りのeuROMで特に言う事無しです。”バリアブルフォントを使用”をOFF&再起動すればGlobal表示になります。
Redmi Note 12 Turbo/POCO F5(Marble)向けのTWRPが公開されているためそっちも導入し、TWRPからMagiskを入れました。
いつも通りLSPosed(Zygisk)やらMagisk Bootloop Protector等の必要なモジュールを導入。
MIUIを使う上で欲しい機能が揃っている”WooBox For MIUI”と”CustoMIUIzer14”も入れます。何が出来るかはググった方が早いです。まぁ…例えばタスクの背景ぼかしを無効化したり、一括消去を非表示にしたりトカトカ。
仕上げに、Xiaomi系のブロートアプリは一部が残っているので”Xiaomi ADB/Fastboot Tools”で、画像のアプリ以外は削除。
その他、個人的に玩具として使う上では要らないシステムアプリをADB App Controlから個別に削除して完了。
ベンチマーク
カーネルやモジュールによる改変無しで、パフォーマンスモードのみ有効にしたベンチマーク結果は以下の通り。
GSI環境ではGeekbench 6でシングル1480でしたが、MIUIベースだと何故か1100台しか出ません。
発売当初に私のレビューや港でも言われていた、ストレージのランダム性能が振るわないのは何とも言えない状態のままです。どちらにしろUFS 3.1&Snapdragon 7+ Gen 2のポテンシャルを考慮すると今一つな性能です。
ゲーム(原神)の性能は相変わらずミドルレンジとしては、Snapdragon 8シリーズに引けを取らない化け物クラスの性能で、euROMでも一貫してその性能を発揮してくれてます。
いつものスメール(千尋の砂漠)を最高画質60fps(720p)で30分間動作させ、平均57.5fps/最低(1%)で47.5fpsでした。
残念ながら上位モデル達(K60 Proや13 Pro)みたいに、ゲームターボ側のGPU設定で原神を864pに高解像化は出来ないですが…GLToolsでスケーリングした場合、設定を調整すれば900pでは58fps前後で常用可。
1080pも大体50~55fps前後で遊べてます。900pでも720pより圧倒的に綺麗かつ1080pよりマイルドな負荷なので良好。これが安定するSnapdragon 7+ Gen 2(3.8~5万円台)は…良い意味でどうかしてる性能です。
あとがき
既にRedmi Note 12 Turbo/POCO F5のカーネルソースが公開され、大手だとEvolution Xが正式にカスタムROMをリリースしたので、今後はAOSP系でもMarble向けのROMは増えるハズ…。
少し手間が掛かりますが、もちろんeuROM(MIUI 14)も良いです。どれで常用するか贅沢な悩み…。
今のところRedmi Note 12 Turboを2ヶ月くらい玩具で遊んで上手く行かないのは、KonaBessでAdreno 725のオーバークロックくらい。580MHzの動作電圧をLOW-SVS-L2に下げるくらいしか私のコだと成功してないです。
GPUをOCしてSnapdragon 8+ Gen 1を下剋上するのはまだ難しい、というか580MHz自体がファクトリーでの限界調整に近いのかも…。
コメント
12GB/256GB EUROM 最新版
580-LOW SVS
515 – RETENTION
439 – RETENTION
364-RETENTION
324- RETENTION
285 – RETENTION
220- RETENTION
antutu v10.0.3-ob3 仮想メモリ
パフォーマンスモードオン 最大輝度にて
1132591
でした。
結構電圧下げれますね、匿名さんと同じ設定が通り3DMark Wild Life EST(20ループ)も安定動作しました。
LowestScore1950超えで40℃以下の低燃費っぷり、SD7+Gen2はこっちの方向を煮詰めるのが面白いかもですね…。
evox 6/30のビルドを焼いてみましたが、euromと
比べるとメモリ管理が下手ですね…
snsやブラウザ系は常駐できますが、ゲームになると再読み込みになります。
またmiuiカメラも移植されてませんしgcamで設定ファイルを読み込んでも4k30fまでしか安定しないそうです(使用するgcamによっては写真か動画どちらか一方でしか安定しないものも)
そして同じ様に低電圧化も通りますがeuromとカスromでは
出たばっかなので若干パフォーマンスは劣りますが
miuiアレルギーの方は焼いてみると良いかもです。
私も遊びでEvoX焼いてみましたがmiuiベースのROMと違って、前にGSI焼いた時と同じでプライムコアが2.24GHzでしか動きませんね…。
カーネルが公開されたおかげでAOSPでもPコアが完全駆動するもんだと思ってましたが、昔のSD888と同様に何かの制限があるのかも。
サーマルリミットを無効化すると動作制限突破可能で、Aututu V10も1149111スコアは出せました。
特に弄らないで性能を求めるならしばらくはMIUI(euROM)が安定してますね。
はじめまして、gsiのインストールやrom焼きなどよく参考にしてます。
evoxのほかcrdroidも出ていたので入れてみましたがevoxと同じようにプライムコアが動いてない様子でした。しばらくはeuromがやはり良いかもです。
AOSP系のROMがベースにしてるカーネルソースが原因かもですね。
miui以外のROMでクロック制限はXiaomiだと珍しくはないので、ビルダーさんか自分がサーマルリミット制御の天井を無効化して突破しないと、今後もAOSP系でプライムコアはフルで動かせないでしょうね…。
GSIとevoxの流れから予想は容易とはいえ、わざわざ情報ありがとうございます。
仰るとおりで以前にリリースされたカーネルソースは不完全で開発目的には不十分ということなんです。
今のところ解決策はPOCO,Redmi関係者に完全なカーネルソースを公開してもらう他ないそうです。
ご存知かもしれませんがX(twitter)にて関係者を対象にしたツイートキャンペーンを計画されているので参加されてみて下さい。
X(twitter)で”POCO F5 kernel ”等のワードで検索すると出てくる奴のことですかね。私も全てを把握している訳では無いので匿名サンに言われるまで認知してませんでした…。
個人的には何れPOCO F3と同じ様な状況になる、カーネルが完全公開されてより開発が盛んになると思います。
が、F5(12Turbo)はまだリリースから半年経って無いので、Xiaomi(POCO)側も何でもかんでも公開出来る段階ではまだ無いと勝手に妄想してます。
どっちにしろ”りとらいんとしては”Xをやってないし、開発コミュニティの関係者でもなく他人の褌(ROMやらモジュール)を記事にしているだけの私が「完全なカーネルを公開してくれ」と言う気は無いです。
その代わりF5(12Turbo)の開発動向は見守りつつ、面白そうなネタやROM関係があったらまた記事にでもしますね。多少需要はありそうですし。
xagaの際にも1年間のツイートキャンペーンにてソースの
修正と更新をしていたようなので何れhiroさんの仰る通りf3と同様に開発が盛んになると思われますね。
ランダム性能が低い件についてですが、ゲームターボに追加するとバランスの状態でも改善すると報告がありました。
既に試されていたらご容赦下さい。
いつも記事を参考にさせていただいて大変助かっております。
XDAにFranco Kernel ManagerでKernel settingにあるThermal profileをDynamic (eveluation)に変更するとプライムコアが2.91GHzで動作するという情報があり、試したところ確かにofficial EvolutionX7.9.8の上限である2.59GHzから2.91GHzまで解放されましたがGeekBench6以外のベンチマークでは特にスコアが上がることはありませんでした。
(もちろん全コア最大に固定すれば多少上がりますが…)
FDE.AIと併用すると制御が切り替わるタイミングでFKM側が外れることもあり、わざわざFDE.AIを無効化してまでプライムコアを最大クロックで動かすのが実用的かというと微妙なとこでした。
Franco Kernel Managerが何年も更新されていない古いアプリであること、Thermal profileを弄ることもあり消費電力悪化以外の弊害もあるかもしれません。
これですね?
確かにプライムコア0.32GHzの差に拘るより、FDE.AIで適切に2.59GHzの範囲内でターボクロックを高頻度化させる方でも実用上はあんまり変わらないかもです。
シングルコアが特に重要になる場面(例えば原神やNIKKE)だと2.91GHzの方が、フレームレートの落ち込み具合が抑えられる程度でしかないですし…。
ちょっと他のことにかまけて、marbleのカスタム関係を疎かにしてますが…あとでEvoXから別ROMに焼き変えれたら色々とまた記事にしようと思います。
ちなみに私の場合は”ThermalKillerモジュール”でデバイスのサーマル関係を無効化して、3CCPUで2.91GHzを開放してます。
そのスレッドの内容ですね。
私もRN12Tでレスレリというゲームのフレームレートをなんとか60FPSに近くしようと2.91GHzを開放に思い至り2.91GHzにしたもののFDE.AIを手放すことに満足がいってなかったのですが、
hiroさんが使われているMagiskモジュールでのThermal制限突破なら他の7+gen2用Thermalモジュール同様FDE.AIと併用が叶うのかも?
私ものちほど試させていただこうかと存じます。
りとらいん様の記事はとてもわかりやすく編集していらっしゃって時が経った時でも参考になるので楽しみにさせていただきます。
参考にさせていただいております。
現在EvoXをつかっていますが、性能的にはEvoXとeuROMどちらがいいのでしょうか?
難しい質問ですね…どちらもベンチマークだと大差は無いと思います。
古いデータですけど12Turbo(EvoX)はPOCO F3の記事、euROMはK60 Proの記事に計測したデータがあるので、参考程度に見れ貰えれば…。
個人的にeuROMでもアプリ構成が汚ない印象で、AOSP(EvoX)の方がスッキリしているので常用するならEvoX推し、ベンチやゲームのfps数値が気になるならeuROMを推します。
ありがとうございます
やはり難しいですよね…
ゲームをよくするので、euromにしようかなと思います。
euROMからグローバルROMに戻す方法を記事にして頂けるとありがたいです。
別のXiaomi端末でROM焼くときで良ければ…。
宜しくお願いいたします
FASTBOOTからグローバルロムに変更出来ました。
どうもeuROMだと買い手がつかなそうで…
この状態でメルカリ辺りに出品してみます。
poco f5向けにカスタムカーネルが出ていますが、こちらの方でプライムコアの解放はできないのでしょうか…
あと7+gen2は最大591mhzまでoc可能だと言うことです
(マザーボードtaroはみんなocできるのたった11〜13Mhzですね…)
カスタムカーネルためしてみてほしいです。
お願いします。
うぐっ…。6月に12Turboは売却しまして…。
最後にSomethingOSを試して、クロック制限は無かったので最近のカスタムROMなら大丈夫かもしれないです(?)
すいませんこちらです
https://www.gnome-look.org/p/2167537
であとテレグラムの方でfrigus thermalというtaro向けのカスタムサーマルのmagiskモジュールがありました。
https://t.me/frigusthermaldownload/12
二件もメッセージすみません
そうでしたか…かなり遅めのお願いで申し訳ありませんでした。