スマホ向けアクセサリーを手掛ける京都の企業、Human Natures様からスマホ・グリップスタンド「beak」の提供とレビュー依頼を頂きました。
beakについて
beakは”100点のグリップ力”を目指して開発されたスマホ・グリップスタンドです。グッドデザイン賞2021の受賞を始め、様々なメディアで掲載されるほどの反響となり、現在は各ECサイトで4色展開されています。
カラーネーミングは”日本的な”拘りを持って命名されていて、それぞれのキャラクターデザインもあるほどです。
- ヤタガラス・ブラック(八咫烏)
- クジャク・ホワイト(孔雀)
- フクロウ・グレイ(梟)
- ホウオウ・ゴールド(鳳凰)
開封・内容物
環境に配慮し、紙素材の簡易パッケージ使われています。茶封筒のような感じでデザインもシンプルです。
今回は”ヤタガラス・ブラック”を送って頂きました。内容物はbeak本体とマグネット内蔵のアタッチメント、簡易マニュアルです。
beak本体の重さは、公称値の23gと殆ど同じ22.1gでした。
余談ですが…beakのパッケージにはギミックがあり、切り取って裏返すことで「回収用パッケージ」になります。
ハガキサイズの切手を貼り、使い終わったbeakを送ることでマグネットが使用されているbeakを廃棄してくれるだけでなく、クーポンコードまでプレゼントされます。
環境への配慮を謳い、製品の素材等でアピールしている企業は山ほどありますが、切手が必要とは言えここまで配慮されているのは驚きました。素直に凄いと思います。
使ってみる
貼り付け
メインで使用しているPixel 6に貼り付けました。FeliCaの位置に多少気をつける必要があり、やや下側に寄りに。
beakは貼り付け先の材質を多少選び、シリコンやTPU、ガラスとはあまり粘着の相性が良くないそうです。使用しているSpigen製のTPU+ポリカボネート素材のシン・フィットシリーズでは、特に剥がれてくることはありませんでした。
beakの粘着ジェルシートは繰り返し使えるようになっており、ジェル側を洗うことで粘着力が回復します。
外観と機能
beak貼り付け後はこんな感じです。厚み5mm程度でPixel 6の特徴的なカメラバーより少しだけ厚いです。
スタンド・グリップ状態への組み立ては簡単で、下側の隙間を親指で持ち上げれば内側のマグネットが自然とくっつきます。最初は革が少し固いですが2~3日使っていると馴染んで開きやすくなります。
鳥のクチバシのような見た目がbeakの由来だそうです。この状態でも左右のマグネットが指の力が加わる部分にあるため、意図的に外そうとしない限りは勝手に外れません。粘着力も強力で多少雑にしても問題ないです。
スタンド・グリップ状態では三角形になり、テーブルなどの接地面に対しては逆三角形なおかげでスタンド部分が殆ど気になりません。
縦の場合は54℃、横の場合は60℃の角度でスマホスタンドとして使用できます。
スタンド特化らしいグリップ力
グリップ状態のbeakは真ん中に指を通せる穴があり、中指や薬指を通してスマホリング的に使用できます。
真ん中に通した指に対して薬指や小指が丁度引っかかるようになっていて、スタンド機能に特化・グリップ力を訴求した製品だけあって中々のホールド感です。
多機能な代わりに、指を上に移動させる負荷を掛けたときにマグネットが構造上外れてしまうことのあった「MOFT X」と違い、マグネット同士が内側でくっついて指が引っかかるおかげで、この状態でも安定しています。
beakの保持力を活かして、簡易的なカメラグリップやスタビライザー替わりとしても使えます。
物撮りなどで物を左手に持ちながら右手でbeak+スマホみたいな使い方も可能で、実際に別記事で使用する写真をフォトスタジオで撮影する際に便利でした。
マグネット部分にスマホの取り付けも可能
beak自体にマグネットがあるため、鉄板や冷蔵庫などのマグネット部分に貼り付けできます。付属のアタッチメントで任意の場所に貼り付けることもできます。保持の目安は30~60分くらいです。
ケースやらアクセサリー込みで220gを超えるPixel 6を縦持ちで貼り付けた場合だと、撮影中に流石にアタッチメントごと落ちました。推奨通り、220g以下かつ横向きで利用した方が良さそうです。
車載ホルダー替わりやベッドサイドでのごろ寝利用辺りなら使えそうですが…用途はかなり限定的で不要な人には不要です。そもそもスタンド機能で自立するので、冷蔵庫やら壁やらにくっつける必要性が薄いです。
あとがき
beakはカードホルダー的な機能のオミットやワイヤレス充電が”ほぼ”できなくなる変わりに、機能を特化させることで6インチ超えが当たり前になった最近の大きいスマホでも、片手操作がかなりしやすくなるスマホスタンド・グリップです。
グリップ力を活かして簡易的なカメラグリップやスタビライザー替わりにもなり、用途は限定的ながらマグネットによるスマホを任意の場所へマウント可能など、使い方次第で色々と幅が広がります。
主張の激しくないシンプルなデザインかつ、撥水性と質感の良いレザー素材で普段使いもしやすい仕上がりで、想像以上にbeakが”あったら”便利でした。
位置にある程度気をつければFeliCa(おサイフケータイ等)も問題なく反応してくれたので、スマホ用のスタンド・グリップを選ぶ際”候補の1つ”としておすすめです。