POCO F4 GTでGSIを幾つか試しましたが…動作改善の進展は無い上にa/b対応にも関わらず、Android 13ベースかつ特定のGSIしか焼けないポンコツだったのでMIUIに出戻りです。
通常版MIUIは心底嫌なので、欧州コミュニティが中国版MIUIをベースに開発したeuROMに逃げる次いでにeuROM焼きの練習。
事前準備
- POCO F4 GT/Redmi K50G(ブートローダーアンロック)
- adbデバッグ環境のPC(とType-Cケーブル)
- euROMとTWRP
今回はStable版のXiaomi.eu-INGRES-V14.0/7/0TLJCNXMをインストールします。
ingresはROM Typeが当時はRecoveryのみだったのでリカバリーからROMを焼いています。現在はHybrid(リカバリー/Fastboot)になったため、中にある”〇〇_fastboot_first_install_with_data_format”の.batファイルを実行するだけで導入可能です。
導入済みのeuROMをアップデートする場合も”〇〇_fastboot_update_rom”で更新できます。
【euROM】
【TWRP】
インストール
ingres向けTWRPをブート、フラッシュする
ingresをFastbootモードで起動し、adb環境(PC)とUSBデバッグ接続。
ダウンロードしたingres向けTWRPを”fastboot boot”コマンドでブート。
TWRP内の高度な機能から”Flash current TWRP”を選択、フラッシュしてリカバリーをTWRPに置き換える。
”スワイプでデータの初期化”→消去、Dataの初期化”yes”を実行し、再起動からリカバリー(TWRP)にリブート。
euROMをadb sideloadで書き込む
TWRPの再起動後、高度な機能から”ADB sideload”を選択し”スワイプでsideloadの開始”。
PC側から”adb sideload”コマンドでeuROMのインストールを開始。
”ADB sideloadが完了しました”と戻る・再起動が表示されていればeuROMの導入完了です。システムへ再起動させます。(Magiskを導入する場合はこのままTWRPからzipをフラッシュ)
使ってみる
MIUIだけど悪く”は”ない
元々MIUIが大嫌いなので、ヨーロッパの有志によって作成されたとはいえMIUIの系譜故にeuROMも毛嫌いしていましたが、使ってみると思ってたよりは悪くない感じです。MIUIに慣れたってのもありますけど…。
中国版MIUIベースなので、特にグローバルのMIUIから使えない機能があるみたいなことも無し。POCO F4 GT/Redmi K50G(ingres)固有のポップアップトリガーもしっかり動作。
まぁ…基本的にはグローバルのMIUと変わらないです。中国版のブロートウェアと広告削除、一部機能追加くらいですが、高度な再起動とゲームスペースが旧来のバランス・パフォーマンス式なのは良いですね。
最初からパーソナライズ広告だったり、システム系の広告が削除されている時点でグローバルよりeuROMのが優秀に感じるのは私だけですかね。機能も遜色なく、グローバルより若干軽量かつRAM専有も少ないですし。
地味ですが、グローバル版だと発生していたゲーム中の暗転現象も、euROMだと発生しなくなりました。
WooBox For MIUIの導入とブロートウェアの削除
流石にカスタムされたeuROMといっても、所詮MIUIなので…とりあえずWooBox For MIUIをぶちこみました。
警告時間とチェーンのポップアップ削除、充電時の電流表示機能はとても便利。
AOSP系のカスタムROMならモジュールなんぞ入れなくても出来ることが、モジュール入れないと出来ないとは流石MIUIであるとしか言えませんが。
ついでにブロートウェアが削除されているけど、Xiaomi系のクソアプリは残っているのでこちらも定番のXiaomi ADB/Fastboot Toolsで画像のアプリ以外は削除。
Google系の一部やMusic FXといった無駄アプリはADB App Controlから個別に削除。
MIUIではXiaomi系のアプリを削除しすぎるとベンチマークスコアが下がったりすることが稀によくあるが、特にクロック制限やら性能低下はしていない様子。とあるオプティマイザのおかげもあるかも知れないです。
あとがき
まさかPOCO F4 GTがPixel E系のGSIは動作せず、crDroidは焼けても起動しないのでricedroidとDerpFest、LineageOSのGSIくらいしかまともに焼けないとは思わなんです。
GSIでゴニョゴニョするつもりが、動作するGSIが少ないことで阻まれて仕方なくMIUI系のROMに戻ってくることになるとは…。カスタムROMが皆無&GSIは微妙な具合で、玩具としても何だかPOCO F4 GTはポンコツな気がしてます。
ちなみに現在魔改造ことゴニョゴニョ中のPOCO F4 GTですが、euROM+Magiskモジュールによって一応…原神(スメール)を15分弱で平均50fps以上で動作させることはできたので、レビュー時の46fpsからは進展してます。
あと少しゴニョゴニョして平均50fpsを安定して出せたら魔改造として記事にします。…にしても枷を外したSnapdragon 8 Gen 1のワッパが酷い。フレームあたりの消費電力300mW超えって何だ…。